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【2019年新製品解説】MonsterImpact 90Hについて

フィッシングショーにプロトモデルとして展示していた『MonsterImpact 90H』のテストが終了し、9月初旬の製品化が決定いたしましたのでお知らせさせて頂きます!

ベイトタックルのシェアが高いビッグルアーで狙うシーバスゲームの世界に一石を投じようと開発が始まったロッドが、スピンニングモデルの『MonsterImpact 90H』です。

バスフィッシングで言うところのビッグルアー(ビッグベイト)用のロッドと言えば、ベイトモデルというのが一般的です。理由としては大きなルアーに耐える太糸を使用でき、かつ固定重心やジョイント系ルアーの飛行姿勢の安定しやすさ、着水からの立ち上がりのレスポンスの良さが大きな理由だと思われます。

シーバスゲームにおいてもビッグルアーは効果的で、大きくは2つのシチュエーションに分けられると思います。一つはピンポイントに付いたシーバスを狙う場合で、流れの中やストラクチャーのピンポイント撃ち。もう一つはいわゆるマッチ・ザ・ベイトで、コノシロに代表される大きめのベイトフィッシュを偏食するシーバスを狙う場合に大きな効果を発揮します。
どちらのパターンでも使用するルアーの大きさからベイトロッドが主流ではありますが、後者のマッチ・ザ・ベイトパターンでは飛距離が必要とされ、かつナイトゲームのケースも多いためにベイトタックルでは不便な点も多くなります。
そこで、ビッグルアーを気持ちよくかっ飛ばせるスピニングロッドがあれば、より多くのシチュエーションに対応できるというニーズから、このMonsterImpact 90Hの開発がスタートしたわけです。

 

【シーバスにおけるビッグベイトの有効性】
目でベイトフィッシュを探すことが多いシーバスゲームで、ビッグサイズのルアーはひときわ目立ち、並大抵ではない集魚力があります。また、ビッグルアーに喰い付くシーバスはアグレッシブでアングラーを興奮させます。そして、なんといってもビッグベイトで釣れるシーバスのサイズは総じて大きいという傾向があります。
更にビッグルアーの攻略上の利点はマッチ・ザ・ベイトだけでなく、ルアーの体積を利用して流れの中でトレースコースを自在に演出しやすかったり、流れに乗せて送り込むなど、通常のシーバスルアーでは出来なかったメソッドを駆使でき、攻略の幅も広がります。
その攻略と奥深さと面白さゆえに、「ビッグルアーで釣りたい」という情熱を持ったアングラーが増加したのも、ここまでビッグルアーが流行した要因と考えられます。

 

MonsterImpact 90H

新機種のMonsterImpact 90Hは、その名の通りランカーシーバス、ヒラスズキ、そしてアカメなど、モンスターと呼ぶにふさわしい個体をターゲットにしたパワーメソッドを追求したモデルであり、ビッグルアーにも対応する幅広いルアー使用範囲を持ったスピニングモデルになっています。

大型ベイトの群れについた獰猛なシーバスをターゲットにして、そのベイトサイズに合わせたプラグ(マックス70gほど)を選択する場合、従来のシーバスロッドのMH~Hクラスではシャープに振りぬくことができず、どうしても垂らしを長めに取り、背負う感じでロッドに負荷をかけ過ぎないようにキャストしなければならない煩わしさがありました。
また、オーバーウェイトの大型プラグを使用する弊害はフッキングも影響されます。大型プラグの太軸フックを魚にかける際、ロッドが必要以上に曲がってしまい精一杯フッキングをしなくてはならず、それでも十分にフッキングができないことも多々あります。

そういった点からスピニングロッドでビッグルアーをフルキャストしたい場合は、オーバーパワー気味の青物プラッキングロッドを選択せざる得ない場合もありました。しかし、シーバスやヒラスズキ、アカメ等で大型ルアーを使う場面は青物狙いよりも繊細なアプローチが必要であり、またキャスト回数も多いために青物ロッドではヘビー過ぎて疲労や集中力の低下を招きます。
そこでMonsterImpacr 90Hに求めたコンセプトは大きく2つ、「9ftクラスの扱いやすく軽量なブランク」「大型プラグをストレスなく振り抜ける」というものであり、重要なのは「あくまでシーバスロッドのカテゴリーに収める」ことでした。

 

【なぜスピニングロッドなのか?

細かい操作や、ラインメンディング、トルクのある巻き上げ、といったメリットはベイトタックルに軍配が上がります。しかし、それらの性能が若干落ちたとしても優先させたい性能がスピニングロッドにはあります。
それは、20g~70g程度のルアーを1本のロッドで全てフルキャストできる「キャストウェイトの幅広さ」です。
ルアー変更によるサイズの振り幅が大きいと、時々刻々と変化するフィールドにアジャストさせることが可能になります。ビッグルアーだけでは厳しい状況も多々あり、この使用ルアーの幅広さがあってこそ、何とか1本を獲ろうとするアングラーの閃きに対応でき、それこそが新しいシーバスゲームのスタイルになり得るということでMonsterImpact 90Hはスピニングロッドであることにこだわりました。

 

【ルアーウェイト】

マイワシパターンやコノシロパターンを始めとした大型ベイトパターンで使用されることが多いビッグベイトの中でも、おおよそ70gまでのプラグがフルキャスト可能です。

テスト時の使用ルアーは
・タックルハウス K2F142:27g K2F162:45g

・タックルハウス BKF175:50g
・シマノ ロックジャーク170:51g
・シマノ サイレントアサシン140F:23
・ジップベイツ ザブラシステムミノー15HD-F:38g

・ハンマーヘッド ボーダー:75g
・イマカツ アユロイド:75g

・イマカツ ビッグロイド:100g
・スーパーシャッドラップ:45g
・ガンクラフト ジョインテッドクロ―178:60g

・シンキングペンシル:20g~
※重量はフック込み、おおよその数値です。

マイワシ、コノシロパターンの他にもハタハタ、エツ、カマス、サヨリ、ボラなどの比較的サイズのあるベイトパターンに最適です。

 

【キャストフィール】

重量級ルアーのキャストフィールを向上させるのためにMonsterImpact 90Hはハリ感を上げ、ダルさを排除しております。ヘッドスピードを速くし振り抜くキャストが最適で超遠投が可能です。
キャスト時に大型プラグの重量に負けないベリー、ブレの無いティップは70g程度の重量級のプラグもシャープに振り抜くことができ、9ftのショートレングスはアゲインストでも遠投を可能にし、12センチ・20g程度のルアーも安定した飛距離を稼ぐことができます。
バットガイドにRVガイドを採用することで、Pe2~3号の太糸でもラインのバタつき、トラブルを抑え飛距離アップに貢献します。

MonsterImpact90Hは、少々足場が高いポイントや、立ち込んでのウェーディングでも9ftのショートレングスを感じさせない操作上の有効ゾーンの長さ、ロングキャスト着水直後の沖のバイトであっても太軸のフックを確実にフッキングするパワーとレスポンス、そして重量級のビッグルアーにもキレのあるアクションを演出可能、キャストからキャッチまでの過程において必要とされる性能を一本に凝縮しました。
また、ベイトタックル使用時のバックラッシュや、通常のシーバスロッド使用時で負荷に気を使って投げていた場面でも、MonsterImpact 90Hならストレスなく対応できます。
全ての操作を手軽に扱える、これはやはり釣りをする上で大事な要素だと考えます。そしてロッドが手に馴染んでいく程、その余裕は楽しさに変わる事でしょう。リップルフィッシャーが提案するストレスフリーのビッグルアーゲームを存分にご体感ください。

※仕様やスペックなどの詳細は後日、改めてお知らせ致します。

最後に、谷本氏よりテストレポートを頂いておりましたので 、どうぞご覧くださいませ。

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4月とは思えない寒さと爆風でしたがここぞとばかりに磯のヒラスズキへMonsterImpact 90Hのテスト。春のわりにはあまりサイズも伸びなかったものの開拓中のパターンで磯から磯へ不眠不休でランガンし、振り続けフラフラになりながらポツポツ釣れ続け二桁安打。爆風の中でもシャープに振り抜けるRippleFisher のMonsterImpact 90Hでバッチリ楽しめました。カッコいいルアーをバシッと振り抜きガッツリフッキングの決まる最高に楽しいロッドに仕上げております!

Rod : Ripplefisher MonsterImpact 90H Proto
Reel : STELLA 3000HG
Line : YGKよつあみ Upgrade #1.5
Leader : GALIS D-SPEC NYLON ABSORBER#35lb
Lure : Tacklehouse K2F162 T3 K2F142T1

(過去のプロト名はBigBait87となります。過去のテスト報告をお探しの際には、BigBait87でのレポートをご覧ください)

追記

この後、谷本氏には完成ブランクでのアカメ釣行で多数キャッチしてもらいました。
凄いの一言しかありませんが、アカメ狙い専用ロッドとしても十分なポテンシャルは太鼓判をいただいております!!


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