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【シーズン特集】Vol.7-2「ショアキャスティングモデル~Pe4-6号クラス~」


いつもリップルフィッシャーをご愛用いただきありがとうございます。

さて、前回の【~Pe3号クラス】編から少々お時間が空いてしまいましたが、続きまして【Pe4~6号クラス】を解説いたします!

前回のブログです。↓

【シーズン特集】Vol.7-1「ショアキャスティングモデル~Pe3号クラス~」

‥と、その前に【~Pe3号クラス】編でAvarice・MonaterImpactのシリーズから青物に向いたモデルを抜粋してのご紹介でしたが、シリーズのコンセプトを解説し忘れておりましたので、簡単にではありますがご説明いたします。

Avarice:ターゲットはヒラスズキ。逆風を撃ち抜くキャスト性能、激しい潮流や不安定な足場といった悪条件下でもヒラスズキをコントロールする強さ、そして、高感度なティップで潮を縫う繊細さを兼ね備えたシリーズです。

MonsterImpact:ターゲットはヒラスズキや青物、アカメなど規格外のモンスターを獲る力を持たせたシリーズです。スズキ用の9~12cmクラスのミノーを扱えるティップでありながら、限界までパワーを持たせ強度を高めたシリーズです。

RunnerExceed : ショア青物専用のシリーズでブリ・カンパチ・ヒラマサ・GT・ロウニンアジなどを磯や堤防から狙うための性能を突き詰め、幅広いラインナップで多様なシチュエーションをカバーしています。ロッドタイプも曲がりでいなすタイプや、パワーで真っ向勝負するタイプなど個性的な機種が揃っています。

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それでは、本題に入っていきましょう!

まず、Pe4~6号のタックルは大型のブリ、ヒラマサがメインターゲットです。青物を狙う多くのアングラーさんたちが使用しているであろうパワークラスのタックルかと思います。
また、海水温が高いエリアではカスミアジやカンパチ、GTのライトタックルとしても活躍します。

昨今の青物ゲームは細分化されてアプローチの方法も様々であり、表層系のプラグでも、ダイビングペンシルやポッパー、ダビングポッパー、中層からボトムではジグや青物ミノーなどをメインで使用されています。
そして、釣行エリアやフィールドの地形、潮の効き方、そして天候や時間帯など、目まぐるしく変化する状況に合わせたルアーを選択し最適なアプローチを行うことが、釣果への近道となります。(もちろん青物に限ったことではありませんが。)

このようにロッド1本では様々な状況に対応しがたいことが多々あり、タックル選択に頭を悩まし悶々としたまま朝を迎える方もいらっしゃるでしょう。

それでは機種ごとの解説です。RunnerExceedシリーズから5機種になります。

・RunnerExceed 911MH Nano
・RunnerExceed 103H
・RunnerExceed 104H Nano PlugModel
・RunnerExceed 110H Nano PlugModel(Pe4~7号)
・RunnerExceed 107BH Nano(Baitモデル)

※ロッドごとにルアーの扱いやすさを、【◎:ベストマッチ 〇:扱いやすい △:扱いにくい】で評価しております。ご参考にされて下さい。(青物ミノーはジャークできることを前提にしております。)

●RunnerExceed 911MH Nano  【Lure:MAX Jig 100g・MAX Plug 80g Line:MAX Pe4】

911MHの強みは、非常にシャープでマニュアルな操作性能です。
ルアーは主に、反発力を活かして操作するメタルジグ、そしてポッパーと相性が良いです。ティップがジグの重み、潮圧に負けることなく適度な反発力を生み出すので、テンポよく操作でき、負担を軽減します。コンビネーションジャークの切り替え時もブレずにアクション移行できます。ここだけの話ですが、120gまでならばジグをしっかりと飛ばせます。(風や潮の影響を受けますので、状況により判断されて下さい。)特に80~100gの使用頻度の高いジグを使用した際のアクションのつけやすさは特筆すべきブランク性能です。アングラーの負荷を抑えつつ、スピードやアクションの大きさを自在に変えながらバイトの間を演出でき、渋い状況での大きなアドバンテージとなるでしょう。
ダイビングペンシルはというとガンマ引きのようなアクションではなくクイックなアクションを得意とします。連続したショートジャークを多用する方に相性が良いです。軽量プラグはというと30~40gは欲しいです。
ファイト性能は、最も熱いファイトとなるクラスが6~7㎏のヒラマサです。もちろん不意の10㎏でも真っ向勝負できるポテンシャルはありますが、Pe4号のタックルなので綱引きファイトはちょっと‥という所です。
911MHは極端に不得意なルアーや状況がなく、911MH一本のみでも数十分、数時間で目まぐるしく変わるパターンにも対応しやすいモデルです。ロッドのインプレッションはまさに「優等生」といった感じでしょうか。

ジグ:◎ ダイビングペンシル:〇 ポッパー:◎(小口径ポッパーに限ります) 青物ミノー:〇

●RunnerExceed 103H  【Lure:MAX Jig 130g・MAX Plug 90g Line:MAX Pe5】

ティップまで硬めに味付けされたブランクはジグ・ポッパーに非常にマッチし、遠投先の着水点でもワンジャーク目からしっかりと動かすことができる、キレのあるアクション性能に磨きをかけたモデルです。
ジグウェイトは80~130gがベストであり、近海~遠征と様々な場面で主力となれます。我々が通う五島の沖磯でも活躍する機種で、潮が少々早くても問題なくボトムも取れます。(もうちょっと潮が速い時、早く沈めたいときは150gまでは使用しますが、そこは自己責任でお願いします。)
ダイペンはレスポンス良く引けますが、幾分ハリが強いのでラインスラッグを出しながらルアーの動きを調整する必要がありますが、その分、操作やファイト時など思い描いたことを即座に反映できるレスポンスやキレをとことん研ぎ澄ましております。軽量プラグ40g以上からが扱いやすいです。
そして最も熱いファイトは10㎏クラス。タメを効かせるよりもガンガン巻き上げるタイプのファイトです。ファイトスタイルも少々マニュアル寄りなので、ラインのテンション抜けに注意です。しかし使いこなせれば、ハリを活かした強引なリフト力や足元の攻防からランディングまでの優位性を保つことができます。
マニュアル感がREシリーズで最も強いので、アングラーサイドで操作・ファイト時は細やかな調整が必要ですが、使いこなせばかなりのアドバンテージになります!

ジグ:〇 ダイビングペンシル:〇 ポッパー:◎ 青物ミノー:◎

●RunnerExceed 104H Nano PlugModel  【Lure:Plug 40~120g Line:MAX 4~6】

時合度外視、どんな時でもダイビングペンシル。ド派手なバイトに取りつかれたアングラーに自信を持ってお勧めします。
大小様々なプラグ、波のピッチや大きさの影響を受けにくい、ダイペンをよりナチュラルに泳がせることに特化したロッドです。ベリーからティップのハリ感を落とし水をはじきにくく調整することで、横波やピッチの細かい波など、ダイペンのアクションに難儀するような状況でもアクションエラーを起こしにくく、集中力を保てます。
また、足元までしっかりとダイペンを引きやすいので、サラシに潜む狡猾な大物にもしっかりとアピールでき、バイトの確立を向上させてくれることでしょう。
104HはRunnerExceedシリーズで最もダイビングペンシルに特化した調子です。
尚、104Hはファイト時に特にタメが効く設定になっております。よくある質問で、かなり曲がるけど大丈夫なのかと良く質問をいただきます。
もちろん大丈夫です!
大きく曲がることでロッドの一番パワーのあるバットに魚の重量を乗せやすいので、高いプレッシャーを与え続け、テンション抜けも防ぎます。103Hはスピィーディーで強引なファイト向きですが、104Hはじっくりとタメ凌ぎ、そして体力が尽きた魚が観念して浮いてくるようなイメージです。曲げ込むほどに、強さが増していくモデルですね。
同じプラグモデルの110Hよりもタメが効き、ファーストランの高負荷時や、ちょっと気を遣う足元もラインブレイクや身切れを防ぎます。

ジグ:△ ダイビングペンシル:◎  ポッパー:〇(小口径ポッパーに限ります) 青物ミノー:△(早巻きならOK)

●RunnerExceed 110H Nano PlugModel  【Lure:Plug 40~130g Line:MAX 4~7】

メインターゲットは15㎏クラス。足場の高い磯や堤防、足元の根が荒い過酷なエリアでも対応できるように11ftのロングレングス、RE104Hよりも更に強いパワークラスで開発しました。
110Hも104Hと同様にプラグモデルの調子で、ルアーウェイトの幅も広く、ショアから使用するであろうルアーのサイズをほぼカバーします。130gの大型プラグもアゲインストで振り切れるハリ、シャープさがありますが、40gの小型プラグでもしっかりと引けるようにティップは繊細です。
また、11ftのロングレングスはRunnerExceed随一の飛距離を誇ります。メタルジグを用いれば遠くのナブラも撃ち抜けます。
ファイト特性はタメ感と反発力を融合した調子です。基本的にファイト支点は高く、強引に魚をコントロールしやすく、足元の根も交わしやすい調子です。しかしながらファーストランの時などの高負荷が掛かるときは、104Hのようにタメが効き安定して曲げやすいので、危なげなくプレッシャーを掛けれます。
そして、ひたすらキャストを続けるアングラーをサポートするために、ロッドバランスには特にこだわりました。体力を消耗しきっている状態での大型とのファイトは非常に危険を伴います。納竿間際でもフルパワーでファイトする為に、キャストや操作時の負担を軽減し、体力の消耗を抑える、まさに羽が生えたようなバランスのブランクです。手に取って頂ければ分かりますが、Hクラスのヘビーロッドの中では別次元の軽快さです。

ジグ:△ ダイビングペンシル:◎ ポッパー:〇(小口径ポッパーに限ります) 青物ミノー:〇

●RunnerExceed 107BH Nano  【Lure:50~130g Line:MAX Pe6】

107BHも15㎏クラスの大型ヒラマサがターゲット。ショアから大型の魚を狙う上で、シャロー帯や、岩礁帯や溶岩帯といった根の荒いエリアなど、ラインシステムが制限されるスピニングタックルでは難しいフィールドで真価を発揮します。それはベイトリールの特性である、ラインシステムの自由度の高さ活かしロングリーダーシステムや、SSアシスト・磯ハンタ-などの強度の高いシステムに組み込むことで大幅にキャッチ率を上げることができます。
また4~6号+ロングリーダーを巻いたLDリールを青物用とし、予備としてPE2~3号程度を巻いたロープロリールを持っていけば回遊の合間にロックフィッシュやヒラスズキなども楽しめる高い汎用性能も大きな特徴です。
詳しくは以前解説しましたブログがございますのでご覧くださいませ。

RunnerExceed 107BH Nano コンセプト&推奨リール解説

合わせるリールですが、今年リリースの「ブルーヘブンBHL50Hi-MAGBRAKE」や「REVO TORO ROCKET」など国内で購入できるリールも増え、選択肢が広がっております!!

ジグ:△ ダイビングペンシル:◎ ポッパー:〇(小口径ポッパーに限ります) 青物ミノー:〇

 

続きまして静荷重比較表です。


それぞれの5機種の500gと3キロの静荷重比較表です。

特筆すべき点として、103Hは500gではほぼほぼ曲がっておりません。3キロでもバットの硬さが目立ちますね。 このハリ感こそがマニュアル性の高さとキレを生みだします。他のモデルにはない、まさしく唯一無二のハリ感ですね。

次にプラグモデルの110Hと104Hは互いに500gでは104Hは911MHよりも、110Hは107BHよりも静荷重に対しより曲がっておりますが、3㎏では逆転しています。これはプラグモデルに求めたティップの繊細さが顕著に表れています。そしてお互いにHクラスですが、110Hの方が支点が高い為、強引に寄せれます。逆に104Hはタメが効くので、身体への負荷を排除した安定感のあるファイトスタイルになります。

911MHと107BHはお互いにしなやかで粘り強い特性ですが、ティップ~ベリーは適度な反発力があり使用感はシャープです。この2機種はレギュラー調子でクセも少ない扱いやすいです。

6㎏の静荷重比較表も載せておきますので参考にされて下さいませ。
※静荷重比較表では表しきれない特性もございますので、あくまでも参考までにお願いします。

前編の「ショアキャスティングモデル~Pe3号クラス~」と今回の「4~6号クラス」編と、2回に渡り、ショアキャスティングゲームのロッドの解説をさせて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?
少しでも皆様のお悩みの解決の糸口になれば幸いでございます。
「まだ全然分からん!」という方がいらっしゃれば、ご遠慮なく問い合わせ下さいませ。

どうぞよろしくお願い致します。


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