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【シーズン特集】Vol.7-1「ショアキャスティングモデル~Pe3号クラス~」

日本の沿岸を回遊し、各地で身近なターゲットとして人気を博し、青物と総称されるブリ・ヒラマサ・カンパチ。これらの青物たちは水面を割る激しいバイトや、アングラーを引きずり回さんばかりのトルクフルな遊泳力、そして食味も絶品であり、アングラーを虜する不思議な魅力が詰まった魚です。

魚種によって最大サイズは違いますが、ブリは10㎏超、ヒラマサ・カンパチでいえば20㎏30㎏超の個体もキャッチされており、その圧巻な迫力には目を白黒させずにはいられません。

タックルの進歩やアングラーの努力が実を結び、夢のような巨大なサイズがショアで獲られていることが、アングラーを熱く夢中にさせ、これほどにショア青物が盛り上がる要因となったことでしょう。

私自身も一番好きな釣りといっても過言ではなく、九州は北から南まで足繁く通っておりますが、20㎏オーバーなんて、夢のまた夢です。いつかは獲ってみたいものですね。

 

‥と、話が少し逸れてしまいましたが、今回のシーズン特集は【ショア青物】について話をしようと思います!
しかしながらこのカテゴリーは、リップルにもたくさんラインナップがあり一つにまとめると長くなる恐れがあるので、まずは第一部として【Pe2~3号クラス】の青物ロッドを解説させて頂きます。

まずPe2~3号クラスを扱うシチュエーションとして、5㎏までの青物が良く回遊し、Pe4号以上のパワータックルを必要としないエリアなど釣れる青物のサイズによって選ぶ場合、
良いサイズの青物が回っているが、大きいプラグに反応しない場合などありますね。

次にPe2~3号クラスのメリットは軽量で扱いやすく1日キャストし続けれる軽快さ。30gクラスの軽量のトッププラグでも飛距離を出しやすい。
そして繊細で、多彩なアプローチが可能であり、青物を狙うタックルで最もテクニカルクラスであること。ここがPe2~3号クラスのタックルの一番の強みかなと考えます。

経験された方も沢山いるかと思いますが、ベイトを追いまわす青物はいても16~18㎝クラスのトッププラグは見切られ反応しない。そこでプラグのサイズダウン、ジグやミノーに変えたらヒット!など‥

青物は意外と神経質な一面を持ち合わせており、ヒットさせるにはうまくパターンにハメる必要があります。特に瀬や流れについているデカい個体ほど狡猾でありレンジやトレースコース・スピードなどに敏感です。これを攻略するには一筋縄ではいきませんので、選択肢の幅は広いほうが良く、それがPe2~3号クラスのタックルだと多種多様なルアーで様々なアプローチができ攻略の道筋を立てやすくなります。

リップルフィッシャーの2~3号クラスのロッドとして、下記4本のロッドがあります。今回はこの4本を掘り下げていきましょう。
・Avarice 110H Nano
・MonsterImpact 110HH
・MonsterImpact 101HH Nano
・RunnerExceed 102M Nano PlugModel

まずは最初にこれらの4本の静荷重比較表をご覧ください。

静荷重比較表から見て取れるロッドの特性は、

Avarice 110H(以下110H)とMonsterImpact 110HH(以下110HH)は500gの静荷重ではティップの入り方が若干違うくらいですが、3㎏の静荷重になると110Hのバット・ベリー辺りからの残り方に違いが出てきます。110Hはより先調子でありルアーに細かいアクションを与えやすいティップ感度で、ファイト時はハリと支点の高さをいかして魚を誘導させやすいブランクです。110HHはレギュラーでクセの無い調子で、キャスト・アクション・ファイトと高次元でこなし、硬さと粘りを融合したブランクです。

MonsterImpact 101HH(以下101HH)とRunnerExceed 102M (以下102M)は曲がりの支点が低く粘り調子であり、より体への負担を軽減しタメの効く設定です。500gの静荷重では101HHの方が全体的に残っていますが、3㎏では逆転しています。102Mは青物メインなのでバットの強さが最も際立っています。シャープさを重視するならば101HH、ロッドの剛性を重視させたのが102Mです。

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続いてはロッドの解説です。

Avarice 110H Nano  【Lure:MAX 50g Line:MAX Pe2.5】

ヒラスズキがメインターゲットのロッドですが、上記の比較表からも見て取れるようにヒラスズキロッドでは最強クラスのバットパワーを誇り、青物5㎏程度であれば問題ありません。強烈なアゲインストでも風に負けずに振り抜け、ライナーでピンを打ち抜けるキャスト性能、サラシが広がる海でもコントロールできる強さを持つブランクです。そして110Hの強みはミノーイングに抜群な、繊細で高感度のティップで9cm/15gクラスのミノーも快適に扱えるところです。まさにパワー&デリケートな意外な一面にギャップ萌えするモデルです。
10g程度の小型ミノーから40gオーバーの大型のミノーイングメインで組み立てるフィールドならば110Hです。潮の流れ、潮圧も感じ取りやすく、ミノーを青物のバイトゾーンまで送り込み、セレクティブな個体や状況を打破する一本です。

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〇MonsterImpact 110HH  【Lure:MAX 60g Line:MAX Pe3】

110HHは青物兼用ヒラスズキロッドです。15g程度のミノーイングから、50~60gまでのダイビングペンシル小口径ポッパーまで幅広く扱えるため、日によって目まぐるしく変化するパターンに1本でアジャストさせる汎用性能の高さがウリです。ファイトにおいては青物との綱引きのような強引に引きはがすファイトは少々厳しいけれども、青物の走りをしっかりと受け止めてしっかりと浮かせてくるバットの強さを持っています。11ftのロングレングスにつき、足場が高いポイントやウネリがきつい時、そしてルアーの飛距離も伸ばせるため、遠方の潮目や瀬を狙い打てます。2~3号タックルの中では最もバランスに優れ、キャストフィール・操作性・感度・パワーと全く欠点が見当たらないハイクオリティーなモデルです。
ベストなシチュエーションはロッド1本のみ持って磯を駆け巡る、足で稼ぐスタイルの方には是非、この110HHを手に取って頂きたい。

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〇MonsterImpact 101HH Nano  【Lure:MAX 60g Line:MAX  Pe3】

101HHも青物兼用ヒラスズキロッドです。110HHとバットパワーは似ていますが、10ftのレングスは取り回しの良さに優れ、手返しよく平磯をランガンできます。101HHにはNano素材を組み合わせたことで、タメの効く曲がりで青物もいなしファイト時の負担を軽減します。また、キャストフィールにハリ感やシャープさをもたらし、更なる振り抜けを向上させました。そしてレスポンスの高いブランクはルアーの動きにもキレを生みだし、よりクイックなスタイルにマッチします。また、曲がってからの収束スピードが早いNano素材のブランクはライトショアジギングにも向いており、20~50gのジグをテンポよく少ない力で効率的にアクションさせます。
青物の活性が低く水面近くまで出てこない状況でも、シンキング系のプラグやジグをボトムまで落とし立体的に攻めて攻略できるモデルです。

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〇RunnerExceed 102M Nano PlugModel  【Lure:Plug 20~60g Line:Pe1.5~3】

前の3機種はあくまでもヒラスズキカテゴリーのロッドでしたが、102Mはライトクラスながらも青物カテゴリーのロッドにつきファイト時の安定感は頭一つ抜けてます。また、ダイビングペンシルのアクション性能は最も優れ、波が高くプラグを弾きやすそうな海面でもアクションエラーを起こしにくいしなやかなティップです。ミノーはあくまでもフォロー程度に、メインが30~60gのダイペンだという方には102Mがベストです。ですが、しなやかでありながらもブレもしっかりと排除していますので、20gクラスのミノーもしっかりと振り切ることで飛距離を伸ばせます。また、メタルジグであれば60g程度の使用は問題なく、遠距離のナブラを打ち抜くときや、ボトムに沈んでいる時などスイミング主体のアクションですが、90gまではキャスト可能です。
102Mは沖磯など足元からどん深であったり、根が点在したりと主導権を渡したくエリアがメインフィールドの方にマッチします。

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最後に、
Pe2~3号タックルのメリットはとても多く、ヘビータックルに比べて、圧倒的なバイト数、ヒット率を誇ります。しかしながら、ショア青物ではライトタックルといえるスペックで挑みますので、タックルバランスは当然シビアです。ロッド自体の強さ、ライン強度、ドラグセッティング、フックセッティングなどすべてに対し限界値を理解し、使いこなさないとキャッチ率は極端に下がります。しかしながら、これらの要素を理解し考えて実践して、絞り出した一本の価値の重さ、そして喜びはこの上なく、本当に釣りをしていてよかったと実感する瞬間です。

第一部【Pe2~3号クラス】編は如何でしたか?

機種同士の性能を単純に比較することは中々できないので何とも言い難い所もありますが、それこそがロッドの難しくも面白い所だと考えております。アングラーひとりひとりにそれぞれのスタイルがあるわけで、考え方も違うので同じ魚であっても攻略法はきっと無限にある事でしょう。
このロッドのパワーならば獲れる、これは曲がり過ぎるから獲れないという事などは無しにして、それぞれのスタイルに合ったなロッドを選んで頂くことが一番です。我々もメーカーとして皆様に選んで頂けるようなモノづくりができるように、常に研鑽を積んでいくばかりです。

‥という事で、まだまだ詳しく知りたいことや、他にも気になるところ等あれば問い合わせ下さいませ!
次回は4~6号クラス編です!!


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