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シーズン特集Vol.1 後編「ヒラマサ九州北部編」

今回は前回に引き続き、シーズン特集Vol.1  後編「ヒラマサ九州北部編」です。

シーズン特集Vol.1 前編「ヒラマサ外房編」 はこちらです。→【https://ripplefisher.com/blog/kingfish-feature-firstpart-2019-03

九州北部

五島列島沿岸、玄海灘・響灘から対馬列島の間の九州北部の海域も、日本海からの冷塊水と温塊水の対馬海流がぶつかる好漁場となる海域です。海底には水深の浅い大陸棚が続き、それに天然礁が点在するという恵まれたフィールドです。そのフィールドは広大で、西は下五島沿岸から、北は対馬列島、東は北九州沖と単純な直線距離は200㎞を超えます。そして数多くの離島や独立礁があり、海底は起伏の変化に富んでいます。

その中でも有名な所でいえば七里ヶ曽根が挙げられますね。水深は30~120m程で、温塊水と冷塊水がぶつかり、形成された潮目にはプランクトンや小魚が集まり、それを狙う様々な魚種、根魚からブリ、ヒラマサ、そしてクロマグロといった大型回遊魚の魚影は抜群です。壱岐や対馬の漁船も多く、遊漁船、プレジャーボートでひしめき合う、九州で一番プレッシャーが高いフィールドだと思われます。

※~灘の「灘」が気になったにで調べてみた所、「灘とは、沖合の中で波が荒く、潮流が速い所を指す。さんずいに難という字の如く、古くから航海が困難な場所とされ、五島灘・玄海灘・響灘は対馬海流の影響によるもの」という事らしいです。

九州北部のヒラマサを狙う遊漁船は長崎、佐賀、福岡、北九州までと幅広く展開しています。これらの遊漁船は60ft船が最大クラス、下は30ft前後と様々ですが、ヒラマサメインの遊漁船は40~60ftが多いです。キャスティングメインであれば乗船人数は6~7名、釣り座の固定はしてない遊漁船が多く、ローテーションで釣り座を回します。キャスト時にはスペースに余裕があるので、少しでも飛距離が伸びるようにオーバーヘッドキャスト、レングスは8ft以上のロッドが使用される事が多いです。また、プラグのサイズですが、捕食されているベイトサイズ(イワシ、キビナゴ、シイラ、カマス、トビウオ、サンマ)が比較的大きい為、使用するプラグも16~24㎝と大型プラグの出番が多くなります。しかし、実のところ九州でも春マサの時期はベイトが小さくなる傾向があります。一概には言えませんがシルエットの小さいプラグに反応が良くなることが多くなり、超大型の春マサは出ますが、秋のハイシーズンに比べて、やや難しい時期になります。

また、ポイントは離島の起伏が激しく切り立ったショアラインや独立礁の瀬際、潮がガンガン当たり潮波が立っているシャロー、などの高低差を打っていくことが多いので、当然ブレイクの危険性も上がります。ドラグは船長によりけりですがフルロックに近い高負荷(10~15㎏程度)でのファイト推奨であることが多く見られます。したがってPeライン6~8号の太糸を使用するアングラーの比率は高く、根に潜られる前に巻き取る超短期決戦になります。

九州北部のスタイルに合うリップルフィッシャーのロッドとは?

Aqula MST85-7+・Aquila MST711-8+
MST(モンスター)シリーズはまさに、その名の通り20㎏オーバーを狙う、対大型ヒラマサ専用ロッドです。ティップ~ベリーはハリ感を落とし柔軟に仕上げ、曲がりの支点を手前に設定することで、高負荷を掛けても体に優しい設計です。ドラグフルロックの高負荷に耐えやすいベンドカーブを追求しましたので、波が高く不安定で腰が落とせない状況でもロッドを曲げこむことが容易に出来ます。ドラグを出せない根が荒いシャローでも落ち着いたファイトが可能です。また、MSTの「+」はパワーだけではなく粘りも持たせているという表記です。※ハイパワーロッドですが粘りとタメが効きますので小柄な方や女性でも非常に扱いやすいモデルです。


この機種の使い分けとして、MST85-7+は8ft5inのロングレングスでAquilaシリーズの中でも特に飛距離に優れており、使用できるルアーウェイトの幅も広く、春マサのベイトが小さい時期は軽量プラグ(40g~)から秋の比較的大きめのベイトで使用する重量級プラグ(~120g)まで様々なパターンに対応します。また、4ノットの激流から30㎏クラスのヒラマサを仕留めており、ヒラマサロッドとしては、十分過ぎるパワーを秘めています。
MST711-8+は更なるパワーファイト重視、夏マサのシイラパターン等で130gを超える超重量級プラグに好反応を示すときはMST711-7+の出番です。
また、MSTの柔軟なティップはダイビングペンシルをオートマチックにアクションさせることができます。これは波が高く船の上下が激しくルアーをアクションさせずらい状況でも、比較的容易にアクション入力が可能であるといった特徴もあります。

尚、Aquila MST85-7+・Aquila MST711-8+を使用した五島列島ヒラマサ釣行動画です。
どうぞご覧くださいませ!

 

Aquila EX83-6

EX(エクスペディション)は、携行性に優れた3pcsモデル(仕舞寸法905㎜)です。昨今の輸送費の高騰や、お預け入れ荷物の取り扱いの質の悪さ、そもそもお預入れが出来ない所もあり、これらは釣り人目線で非常に悩ましい問題です。そういった背景があり手荷物に収まるレングスのロッドの需要はかなり高くなり、私たちもそういったお声を頂く事も多くなりました。ということで開発に着手したのですが、大物竿の3pcsロッドの実現はかなり難しかったです。3pcsロッドは、曲がりの支点がちょうど継目と重なり、スムーズな曲がりを実現することは非常に難しく、強度も出しにくいです。しかしEX83-6のメインターゲットはヒラマサです。ヒラマサは縦横無尽に暴れるので、硬すぎるロッドだとラインテンションを保つことが難しく、テンション抜けによるフックアウトが多くなることが考えられます。ですので、スムーズな曲がりは絶対に譲れない項目でもありました。トライ&エラーを繰り返し、通常よりも時間はかかってしまいましたが、スムーズかつシームレスな曲がり、そして強度はかなり自信の持てる仕上がりとなってます。

※テスト釣行では、GT34㎏をトップ6mのシャローでステラ14000XGのドラグをフルロックしキャッチしています。(プロトロッドの強度テストの為、ドラグをフルロックしております。適性のドラグ数値は10㎏/45度になります。)

また、EX83-6はAquila シリーズで最もハリが強いモデルです。キャストフィールはシャープで向かい風でも投げやすく、アクションはマニュアル寄りで、細かい操作が可能です。ファイト時はMSTと比べると、曲がりの支点が体から離れますので、負担は大きくなります。ファイト時は重心を少し落とし、ファイトすることで安定したファイトが可能です。

※現在開発中のGTX6号・GTX8号モデル(3pcs)があり、遠征時は組み合わせることで選択肢の幅は広がり、より携行性・利便性も高くなります。(GTXはテスト中につき、もうしばらくお待ちください。)

Ultimo ML・Mクラス

大マサ狙いのアングラーに使用して頂きたいロッドがUltimoシリーズのML・Mクラスです。UltimoシリーズはカテゴリーでいうとGTロッドですが、従来のGTロッド程のハリ感はなく、ティップ~ベリーは柔軟に仕上げています。Ultimoシリーズはシンプルにプラグの操作性、キャストフィールにこだわった扱いやすいGTロッドです。特にキャストフィールは軽快で、アゲインストでもライナーでポイントに打ち込めます。
Aquila MSTにスペックは似ていますがロッドの味付けは全く違います。UltimoはGTロッドの中ではマイルドですが、あくまでもGTロッドです。Aquila MSTは大マサでもタメが効くハイパワーロッドですが、Ultimoは相手が大マサでも止めてリフトできる攻撃的な強さがあります。魚にかかるプレッシャーはかなりのものですが、アングラーへの負荷もそれなりに掛かりますので大柄な方や経験値が高い方に特におススメしたいモデルです。

取り回し優先ならばUltimo 711ML・79M、飛距離優先であればUltimo83ML・83Mですね。ユーザー様でヒラマサでUltimo をお使いの方は安定した飛距離が出る83ML・83Mが多いです。

この画像はUltimo 83Mですが、Aquilaシリーズと比べ、バットが残り、曲がりの支点も若干ティップ側に寄っています。この調子がAquilaシリーズよりも強引に早い展開でファイトすることを可能にしています。
Mクラスは反発力が強く、よりスピーディーにリフトできますが、マニュアル的な操作で多少慣れが必要になってきます。MLクラスはスピーディーな展開はMクラスと比べるとやや落ちますが、マイルドなブランクでタメが効きつつもUltimoならではの強引さを兼ね備えております。

 

最後に各機種の5㎏の静荷重比較表を載せますので、参考程度にどうぞ。

まずはAquila 6機種の静荷重比較表です。

ST80-4が一番マイルドで、負荷が掛かれば支点がバット側に移行し大きく曲がります。MLTはコンセプト通り、曲がりと懐でいなす特徴が現れており穂先は柔軟ですがバットがしっかりと残っている事が見て取れます。EX83-6はシリーズで最もハリが強いモデルでシャープで、ロッド全体で均一にベンドするレギュラーな調子です。MSTはシリーズで最もパワーのあるモデルですが相反した柔軟さがありますので、大きく曲がり大マサであっても容易にタメの効く調子です。

 

続きましてUltimo 4機種の5㎏の静荷重比較表です。

83MLはシリーズは最もマイルドで、扱いやすい調子です。711MLは83MLと比べ、ほぼ同パワーですがショートレングスでありハリの強さがあります。79Mは711MLとベンドカーブは似ておりますが、79Mはブランクにナノ素材を使用しており、違いは曲がった後の反発力があることです。83Mはハリが強く反発力もありますが、ベンド移行がマイルドで扱いやすいモデルです。

 

最後にAquila 6機種とUltimo 4機種間をまとめた静荷重比較表です。

※実際にロッドを曲げた際の荷重のかかり方には個人差があります。静荷重比較表はあくまでも目安としてご覧ください。

 

今回はキャスティングロッドに絞って解説をさせて頂きましたが、もちろんヒラマサの狙い方はキャスティングのみではないですよね。ジギングもありますし、ルアー以外なら泳がせや、カゴ釣りなど他にも色々あります。むしろ、これらの釣り方の中でも確率が低い釣りがキャスティングではないかと思います。何名かで一日中投げ倒しても、ノーバイトなんてザラですし、いつ訪れるか分からないチャンスのために、ヘビータックルを手に取って、気力を振り絞り投げ続けなければなりません。ですが、そんな厳しい釣りでも釣り人が後を絶たないのは、先にあげた度肝をぬかれるようなバイトシーンに加えて、不思議とキャスティングで釣れるヒラマサのサイズが巨大であるからかもしれません。

世界記録の外房、世界有数の九州北部をはじめ、日本各地にはヒラマサが潜むフィールドはきっとまだまだある事でしょう。これからどんどんフィールドが開拓されていく中で、記録級のヒラマサが掛かったとき、アングラーの皆様にRippleFisherのロッドで良かった、安心した!と思って頂けるような製品開発を目標とし、日々力を注いで参ります。

以上、解説をさせて頂きましたが、分かりにくい所も多々あったかと思います。機種も限定して説明をしましたので他の機種ではどうなの?や、もっとこの機種について掘り下げて聞きたい!等があればいつでもリップルフィッシャーまでご連絡下さいませ。また、私の勉強不足もあり間違っている所もあると思いますので、その際もご指摘頂ければ幸いです。


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