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【シーズン特集】 Vol.3「ヒラスズキロッド解説」

 

4月も終盤にさしかかり、全国各地春真っ只中といったところでしょうか。春は釣りがしやすい気候の上、釣り物も多く、メバル、アジ、シーバス、アオリイカ、青物、真鯛、ヒラスズキとショア、オフショアともに狙えるターゲットも増え楽しくもあり忙しい時期ですね。この時期は体と休みがいくらあっても足りません…笑。

さて、その中で今回取り上げさせて頂くのは、ロックショアの中でも人気なヒラスズキゲームです!春のヒラスズキといえば比較的イージーに釣れる時季ですが、難しい時はほんとに難しく、2ケタキャッチの爆釣の時もあれば、1日やってノーバイトもザラ、ようやくあったバイトもバラす…なんてこともあるあるで。これもヒラスズキゲームの面白さであり難しさなのかと思います。

弊社でのヒラスズキロッドシリーズはAvariceとMonsterImpactシリーズになります。この2シリーズの各機種の特徴と使い分け、テスト中のモデルの案内をさせて頂きます。

 

Avariceシリーズ

Avariceシリーズはヒラスズキゲーム専用のシリーズで、強風下等の厳しい状況でもピンポイントのキャストができるよう、シャープなキャストフィールにこだわった設計です。2017年にシリーズをリニューアルし、ラインナップを3機種に絞り込んでおります。以下、各機種の説明です。ご参考ください。

Avarice 103M Nano

10ft3inchというショートレングスを生かしたキャスト精度と操作性、取り回しの良さを併せ持ったモデルです。シリーズ中最も柔軟に曲がりタメが効くため、魚の引きを吸収し、いなしながらファイトを楽しみたい方にもお勧めのモデルです。バットパワーを使い強引なやり取りも可能。ショートレングスのレギュラーテーパーのため平磯、ゴロタ浜でのヒラスズキゲームをメインとし、磯マル、サーフゲームにも使える汎用性の高い高性能ロッドです。

 

Avarice 106MH Nano

一言で言うならヒラスズキロッドのスタンダード。キャスト性能、操作性、パワー、取回しの良さとバランスのとれた1本です。フィールド、状況、使用するルアー、釣り手をも選びにくく1本あればとても重宝します。ティップは繊細でありながらバットパワーはHクラスにも匹敵する強さです。

 

Avarice 110H Nano

パワーロッドでありながらも決してガチガチなロッドではなく、ルアーの操作、ヒラスズキのバイトをしっかり拾えるようにティップには適度な柔さがあります。ロングレングス+支点が高いため足下の根をかわしやすく、1歩下がらないといけない状況等にも大きなメリットとなります。ファイトに時間を掛けられない状況に大型のヒラスズキをも強引なファイトでよせることができるバットパワーが魅力です。
表記はHですが、バットパワー自体は下記のMonsterImpactシリーズのHHより上になります。これは荒磯などでほぼ足場を移動できないような状況に対応するためであり、ヒラスズキカテゴリーの中でも特殊なシチュエーションで真価を発揮するモデルです。ヘビーウェイトのルアーをライナーで遠投、沖の瀬にピンポイントで付いたランカーを一気に寄せるという展開などを得意とします。

 

 

 

※各機種の特性比較表です。ご参考ください。

それぞれ調子はもちろん違いますが、グラフを見て分かる通り106MHはバランスのとれた機種でこれを基準とし、操作性や取回し優先なら103M、レングス、パワーを考えるなら110Hといった感じで考えて頂いて大丈夫かと思います。

ヒラスズキゲームはエリアやアングラーのスタイルにも差が大きいゲームですが、アヴァリスで想定しているスタイルは大きくは3つに分かれますので参考までに。
01.平磯やゴロタ浜などを広範囲にランガンしていくスタイルで、サーフ等も視野に入れているスタイル。足場は低め。外房などの全体に磯がフラットなエリア。(Avarice 103M Nano)
02.磯の状況を読みながら足元から遠距離までをフレキシブルに探っていく基本スタイル。足場は低めから高めまで。地磯から沖磯までのあらゆるエリア。(Avarice 106MH Nano)
03.高い足場、険しい岩で構成される荒磯で強引なファイトを強いられ、かつ遠投でのピン撃ちも必要とされるヘビースタイル。足場は高め。鹿児島の大隅半島、愛媛県西岸などや離島の沖磯等の厳しいフィールド。(Avarice 110H Nano)

ここでちょっと閑話休題。
ヒラスズキゲームに置いては、「これこそがヒラスズキロッドだ!!」というものを特定するのは実際のところ難しいです。アングラーのスキルも大きく影響しますし、そのアングラーを育んできたフィールドの特性でも好みは大きく変わります。最高のゲームですが、悩ましいジャンルであるとも言えます。
例えば、ヒラスズキゲームにおいてバイトの弾きは大問題ですが、これも人によって捉え方が違います。実際のところ、その辺を突き詰めて考えると、アングラーの握り方によるものも大きく、指全体で力を入れてグリップする人と1~2本だけ軽くグリップして後は力を抜いて握る人では感覚が変わります。指1~2本だけ力を入れてロッドを握っていると、バイトからフッキングまでタイムラグが生じ、それが弾きにくいフッキングに繋がるという理由から、そうするアングラーも居るわけです。簡単なことですが、なかなか乗らない状況では試してみる価値のあるテクニックだと思います。
考え方として、逆風下のキャスト精度を重視するのか、食い込みを重視するのか、トータルバランスを重視するのか、という点で傾向が分かれるのがヒラスズキロッドです。悪条件が普通のシチュエーションという特殊なゲームなので、どうしてもロッドに無ければならない性能は何か、ロッドに足りない部分でアングラーでカバーできるもの(ライン素材・リール・システム・テクニック・体力など)は何か、を自分に照らし合わせて考えれば、マッチするタックルも見えてくるでしょう。

 

2019年発売予定モデル

Avarice 110M Nano

待望の11ftのMクラスのヒラスズキロッドです。10cmクラスのミノーを扱える繊細さとヒラスズキのショートバイトを確実に獲れるティップ感にこだわり開発。魚を掛けてからはロッドがしっかりと曲がり粘るためバラシを軽減します。掛けた魚は確実にキャッチしたい方にはお勧めです。使用感はあくまでシャープさを求めました。

 

MonsterImpactシリーズ

MonsterImpactシリーズのシリーズコンセプトとしては、名前の通りモンスタークラスと対等以上にやり取りできるパワーを持ち、特化した調子を求めることで限定したシチュエーションでその真価を発揮するシリーズです。現行モデルでは、大型ヒラスズキ兼青物用の3機種のラインナップですが、今後は他魚種対応のモデルのリリースも予定しておりますのでご期待ください。

 

MonsterImpact 101HH Nano

ショートレングスを生かした取回しの良さ、キャストアキュラシーの高さを売りにしたパワーモデルです。レングスは短いですが支点が高めのため平磯以外のフィールドでも使用できます。Avariceシリーズとの一番の違いはティップのハリ感にあります。Avariceシリーズはヒラスズキのショートバイトを拾えるように食い込みのいいティップセクションになっているのに対し101HHは操作性を重視し、適度な張りを持ったティップになっており、フッキングレスポンスも高くなっております。掛けてからの魚のコントロールもやりやすいロッドです。

 

MonsterImpact 110HH

発売以来、人気を誇るロングセラーロッドです。モンスタークラスの走りを溜めて止めれるバットの強さが、いかなる状況下においても揺るがぬ安心感を持たせます。ヒラスズキゲームにはもちろんですがライトラインでの小型プラグを使用した青物ゲームにもお勧めです。

https://ripplefisher.com/report/monsterimpact-110hh-rockshore-20181204

↑以前ブログでご紹介させて頂いた110HHを使っての青物ゲームのレポートです。

 

 

 

2019年発売予定モデル

MonsterImpact 90H

ビッグベイトを使用しての大型シーバス・アカメをメインターゲットとして開発したこのモデルですが、波があまりなく磯際に立てる状況でのヒラスズキゲームにもご使用頂けます。サラシの薄い状況下での小型のトッププラグやミノーでの繊細なアプローチが必要なシチュエーションに活躍します。あくまで大型シーバス・アカメがメインのロッドですのでヒラスズキゲームでは、限定された状況でのみ真価を発揮します。

 

 

他テスト中のモデルもブログ等で紹介させて頂きますので、今後のAvarice、MonsterImpactシリーズにもご期待ください!!

 

 

 

 

 

 


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