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▼SilverStream Stilettoシリーズ開発記 Vol.1
▼SilverStream Stilettoシリーズ開発記 Vol.2
▼SilverStream Stilettoシリーズ開発記 Vol.3
▼SilverStream Stilettoシリーズ開発記 Vol.4
リップルフィッシャーのシーバスゲームシリーズの「シルバーストリーム」が2026年に大きく形を変えます。
これまで 81のみのラインアップであった「スティレット」に、95と100が追加となり、シーバスゲームの奥行きと可能性をより一層追求するシリーズへと進化します。
スティレットシリーズが掲げる揺るぎないコンセプトとして、開発記 Vol.1 でご紹介した通り、精密なキャストと軽快な操作性、そして卓越した感度を武器に、どんな状況下であっても「喰わせる」ためのプロセスを明確に描けるよう設計されている点にあります。
一見すると変化に乏しく魚が見えない状況でも、水中では確実に変化が起きています。
水流の速さやヨレ、水圧の強弱、ラインテンションの僅かな変化、地形やストラクチャーが生み出す微細な違い、それらはすべて「喰わせる」ための重要なヒントです。
その僅かな情報をいち早く捉え、正確に読み解くことが、現代のシビアなシーバスゲームにおいて、結果を左右する決定的な要素となります。
スティレットシリーズは、この情報戦を制するための武器として、超高弾性カーボンにこだわってブランクを構成しました。
負荷やテンションの変化を瞬時に伝える高い伝達速度と、ブレの少ない優れた収束性能により、水中の僅かな変化を明確な情報としてアングラーへ届けます。
それらを感じ取れるかどうかが、次の一投を変え、「喰わせる」ためのプロセスに直結する判断へと繋がっていきます。
ただし、リップルフィッシャーが目指したのは、単に硬く、鋭いだけのロッドではなく、高弾性素材が持つ情報伝達性能を最大限に引き出しながらも、瞬間的な負荷に対しては自然に曲がり、ルアーを暴れさせず、魚に違和感を与えない追従性を併せ持たせること。
その両立こそが、スティレットシリーズの設計における最大のテーマであり、超高弾性カーボンという選択は、単に感度を高めるためのものではなく、情報を正確に読み解き、最終的に「喰わせる」一投へと繋げるための手段です。
その思想こそが、スティレットシリーズのブランク設計の根幹となっています。



■SilverStream 81 Stiletto MX
■Length:8ft 1in(Closed Length:1274mm)
■Lure:7g~28g
■Line:PE 0.6~1.2
■Weight:122g
■Price:83,000円(税抜)
※81 Stiletto MXは、従来の81 Stiletto のブラッシュアップしたモデルです。

■SilverStream 95 Stiletto MX
■Length:9ft 5in(Closed Length:1474mm)
■Lure:10g~32g
■Line:PE 0.8~1.5
■Weight:156g
■Price:106,000円(税抜)
■SilverStream 100 Stiletto MX
■Length:10ft(Closed Length:1566mm)
■Lure:12g~45g
■Line:PE 0.8~3
■Weight:166g
■Price:120,000円(税抜)


95・100 スティレットのフロントグリップには、端面部にゴム栓付きのフックホールを設けています。このホールにルアーのフックを掛けて固定することで、ロッド・ルアー・シーバスをバランス良く画角に収めることができ、釣行の記憶に残るお気に入りの一枚を撮影いただけます。
オリジナルウッドシートは段差をできるだけなくし握りやすさを追求しデザイン性と機能性の両立を図りました。
スティレットシリーズは、ソルトルアーゲームの中でも釣行回数・時間の多いシーバスゲームで使い込むからこそ、風合いの出る仕様にこだわりました。

81スティレットは、ショートロッドならではの軽快な操作性を徹底的に磨き上げたテクニカルモデルです。
ダイレクトな操作感とレスポンスの高さが特徴で、下限ルアーは7g程度のシンペンから扱いやすい調子です。また、12g程度のトップウォーターや微波動のバチ用プラグなど、吸い込みが弱いバイトでも、狙って掛けることができる高いフッキング性能も81スティレットの特徴です。
小規模河川や湾奥エリアでの繊細なゲーム展開はもちろん、取り回しの良さを活かしたディープウェーディングにも最適です。
パワークラスはML相当の繊細なモデルですが、マイクロベイトを捕食する大型シーバスにも抜群の実績を持ちます。
95スティレットは、リバーシーバスや小規模な磯など、流れに着いたシーバスを明確に攻略するために開発したモデルです。
ティップまで均一なハリ感を持たせることで、強い流れの中でもティップが水流に負けにくく、ラインコントロール性に優れた調子に仕上げています。
明暗部や反転流、瀬際といった流れの変化が生じるポイントに対して、ルアーの出し入れを細かく刻みながら、狙いのレンジ・コースへ正確に送り込むことが可能です。
また、ダウンクロスで長距離を流すような展開でも、ルアーの角度や流れの変化を把握しやすい高い感度を備えており、スイムレンジが浅くデリケートなルアーのロングドリフトも得意とします。
ベイトサイズが安定しない春のシーズンのマイクロベイトパターンから、繊細なルアー操作が必要なサヨリパターン、さらには14cmクラスのミノーを用いた大型ベイトパターンまで幅広く対応。流れを読み、コースを描き、確実に喰わせるための一本です。
100スティレットは、広範囲をテンポ良く探りながら、沖の流れやブレイクライン、点在するストラクチャーを攻略するために開発したシチュエーション特化モデルです。
ロングレングスならではのリーチとラインメンディング性能を活かし、足場の高い小磯や河口部、サーフなどのエリアにおいても、ルアーを狙いのコースへ安定して送り込むことができます。
シーバスロッドとして、Hクラス相当のリフト力を持ちながらも、ティップは95スティレットよりも追従性が良く、バイトを弾きにくく非常に食い込みに優れます。
40g以上の大型プラグや負荷の強いウェイクベイトを使用した大型ベイトパターンの攻略や、ミノー・シンキングペンシルを用いたサーフなどの広範囲攻略、流れの強弱が入り混じる難しい状況下でも、一本のキャストで多くの情報を引き出し、的確な判断へと繋げることができます。

参考として、ヒラスズキシリーズ Avarice 103M と比較した静荷重グラフを掲載しています。
スティレットシリーズは本来、非常にハリ感が強い調子ですが、伸び率に優れた高弾性カーボン素材を採用することで、操作時のシャープさとは相反するタメの効くファイト性能を両立しています。
キャストやルアー操作時には、高弾性らしいキレとレスポンスでアングラーの入力に即座に反応し、
一方で魚を掛けてロッドを曲げ込めば、ブランク全体がスムーズにつながり、負荷を受け止めながら粘り強く追従します。
この操作時は鋭く、ファイト時はしなやかに受け止めるという特性こそが、スティレットシリーズならではの特徴です。
“MX” とは、Master-Exclusive(マスターエクスクルーシブ)の略称であり、特別仕様のマスターグレードモデルです。
■情報量をさらに増幅させる伝達速度
■余分なノイズを排除する振動収束の速さ
■情報を操作へと変換しやすくするロッドバランス
これらを高い次元で融合させています。
水中で起きている変化を正確に捉え、その情報を「喰わせる」ための一投へとつなげること。
負荷やテンションの変化、水流やルアー姿勢の僅かな乱れまでを明確な情報として伝え、判断を速め、キャストコースやレンジ、ルアー操作に迷いを生じさせません。
決して扱いやすさを優先したロッドではありませんが、その分、より踏み込んだ「攻め」を可能にしたシリーズがMXです。

シーバスゲームは、ここまで面白くなる。
その事実を、スティレットMXシリーズは証明します。
また、カタログにも掲載しておりますベイトモデルの911B Stiletto は、現在最終テスト段階にあり、2026年夏頃の発売を予定しております。












