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【新製品紹介】OceanArrow 6615 & 5930

【2021年新製品紹介】OceanArrow 5930 & 6615

長きに亘りRipple Fisherのヘビージギングを支えてきた「OceanArrowシリーズ」が2021年6月にラインナップを大きく変えて登場です‼
本日は、新しいOceanArrowがどのような調子に生まれ変わったのかご紹介いたします。

 

【コンセプト】
新しいラインナップはOceanArrow 6615 と 5930の2機種からなり、どちらも大型魚と対等なファイトを実現する一本というコンセプトのもと、開発に至りました。
そして、辿り着いたロッド調子が”ロッドを立ててのファイトが可能なスピニングモデル”です。



【開発経緯&ヒストリー】

開発が始動したのは数年前。
海外のアングラーより「大型魚と対等かつ楽にファイトできるロッドが欲しい」の一言で始まりました。
OceanArrowは元々大型魚を対象とした粘りのあるロッドカテゴリーでしたが、「いかに楽に大型魚の動きを制御するか」が新たなる課題として追加されました。

アングラーが「楽」だと感じるにはいくつかの条件が考えられます。
① 曲げられるロッド
「大型魚専用ロッド=強靭な硬いロッド」であれば、筋力に自信のあるアングラーだけのものになってしまい、「楽」とは程遠い、アングラーに高負荷な「きつい」ロッドになることは間違いありません。ですので、特段に鍛え抜かれた筋力や体格を持っていなくても、その気があれば大物に挑むことのできる「曲がりながらもシッカリと魚を寄せることのできるロッド」が条件①です。

② 曲がりの支点がアングラー側にある
人間は荷物を持つ際、自分の軸に近いほど楽に重い荷物も担げると聞いたことがあるかと思います。
アフリカの女性が大きな荷物を頭に載せて揚々と歩いているのも同じ原理です。
これをロッドに取り入れるのであれば、アングラーの軸の近くに「曲がりの支点」を寄せてあげることで随分楽になることになります。
更に、ロッドを短くし、作用点を力点に近づけることで楽なコントロールを可能とします。これらを考慮すると「条件①+曲がり支点をアングラー側に寄せる」が条件②に当たります。

これらの課題と条件は、弊社製品ラインナップ中で最も大型魚に位置するクロマグロ専用モデルの「BIG TUNAシリーズ」を開発した際の課題とも同じでした。


そこで、初回サンプルは「BIGTUNAシリーズ」と同様、ロッドを立ててファイトのできる6ft2inchのプロト(Proto code62)が始動しました。
このプロトが後の”OceanArrow 5930”です。

そして、次に開発着手をしたのが”OceanArrow 6615”。
先程の共通条件2つに更なる条件が足されます。

それは、ロッドレングスです。

なぜなら、我々が毎年通う津軽海峡でのクロマグロゲームにおいて5930をテストするうち、「旋回するクロマグロの取り込み」や「船の装備品をかわす」、「時にはキャストも可能」な点を考慮したロッドレングスの必要性が出てきたからです。

最終的に、これらの条件と課題をクリアした2機種を新しいOceanArrowとし、シリーズが生まれ変わることになりました。


ここでちょっと寄り道をして、「BIG TUNAシリーズ」について簡単にご説明⇩


【製品情報】
共通の特性は冒頭で述べた通りロッドを立ててのファイトが可能なスピニングモデルであることを説明したのですが、もう一つの特長をご紹介します。
それは、「グリップレングスが他のジギングモデル(弊社ジギングロッドと比較)より長め」だということ。
グリップレングスを長くする必要性はBIGTUNAシリーズをご使用のアングラーはご存じの方も多いと思いますが、改めてご説明させて頂きます。

下の絵はローポジションとハイポジションのギンバル使用時を比べたものです。
ローポジションギンバル使用時は、ハイポジションギンバル使用時に比べ、支点~力点の距離を長く取ることかでき、引き起こすためのモーメントを大きくすることができます。したがって、アングラーが楽に感じる領域までロッドを寄せることが可能になるというわけです。
ですので、OceanArrowにも同じ原理を活用しました。



それでは、ここから各モデルの特性をご紹介いたします。

◆OceanArrow 5930

<タックルデータ>
Lure: JIG MAX 800g
Line: MAX PE 8
Drag MAX: 15kg/45°
Length: 5ft 9in(1pc / Closed Length: 1775mm)
Weight: 382g

<対象魚・目安>
対象:マグロ類、グルーパー類、カジキトローリング
目安:マグロ類50kg以上

<ジグ操作>
フォールを意識したジグ操作 ◎
ワンピッチジャーク ◎
ハイピッチジャーク 〇
ギンバルジャーク 〇
キャスト ✕

<ファイト>
ロッドを立てたファイト ◎
脇が抱えでのファイト 〇
寄せるスピード感◎
船の装備品(障害物)のかわしやすさ △

<総 括>
ジグ操作はフォールを意識したワンピッチジャークを得意とします。また、ジグのチョイ投げは可能ですがプラグのキャスティングは向きません。
ファイトに関しては、ワンピースロッドの特性を活かし、ロッドを立てた際はロッド全体が曲がり非常に楽なファイトが可能。

対大型魚狙いとして「ジグの操作感やファイト時の安定感」を優先させたショートレングスモデルな為、魚を寄せる上でアングラーへの負担が非常に小さく、楽なファイトが特長ですが、船の装備品(障害物)をかわす能力に欠けています。マグロが旋回しながら浮いてくる大型魚を狙う際には、ある程度船のフォローが必要となる場合もあります。

※注意
アングラーへの負担が少ない分、ラインの破断強度以上のドラグを締め込み過ぎによるタカ切れに注意
また、ライン角度が鋭角になるシチュエーション(魚体が船体近くまで寄った際)は必ずロッドを脇抱えでのファイトをお願いします。
ライン角度によっては破損の原因となります。ご注意ください。


◆OceanArrow 6615

<タックルデータ>
Lure: JIG MAX 400g
Line: MAX PE 6
Drag MAX: 12kg/45°
Length: 6ft 6in(2pc-1&Half / Closed Length: 1295mm)
Weight: 362g

<対象魚・目安>
対象:マグロ類、グルーパー類、カジキトローリング
目安:マグロ類50kg以下

<ジグ操作に関して>
フォールを意識したジグ操作 ◎
ワンピッチジャーク ◎
ハイピッチジャーク △
ギンバルジャーク ◎
キャスト 〇

<ファイトに関して>
ロッドを立てたファイト ◎
脇が抱えでのファイト △
寄せるスピード感 〇
船の装備品(障害物)のかわしやすさ 〇

<総 括>
ジグ操作は5930同様フォールを意識したワンピッチジャークが得意です。また、130gまでであればプラグのキャストも可能な設定にしてあります。
ファイトに関しては、ロッドを立てたファイトが可能。

グリップジョイント式な為、バットを意識してのファイトが有効。
また、船の装備品(障害物)をかわしたり、旋回するマグロ類の取り回しを考慮したレングス設定です。
魚を寄せるスピード感とパワーは5930が勝りますが、50kgまでの個体であれば6615で十分対応可能です。

※注意
ライン角度が鋭角になるシチュエーション(魚体が船体近くまで寄った際)は必ずロッドを脇抱えでのファイトをお願いします。
ライン角度によっては破損の原因となります。ご注意ください。

 


【最後に】
以上、長い説明となってしまいましたが、簡単に解説した動画も配信しておりますので是非こちらもご覧くださいませ。
(以下のリンクをクリックするとOceanArrowシリーズ解説部分より再生します)

また、近日中にジグ操作解説動画もブログにてご紹介予定です。
お楽しみに。

製品情報ページはこちら↓
https://ripplefisher.com/product/off-shore-game/oceanarrow-jigging-game


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