本日は2024年4月に発売となる「BIGTUNA 70 JAPAN SP」をご紹介いたします。
このモデルのコンセプトを一言で表すと、”超大型のマグロを「獲る」ことに重点を置いて開発された最強ロッド”です。
そこで気になるのがパワーカテゴリー区分。
BIGTUNAシリーズのどの位置にカテゴライズされるのかをご説明します。
BIGTUNAシリーズは、「ライト、ミドル、ヘビー、パワー」という4つのカテゴリーに分かれています。
各該当機種は下記の通り。
①ライトクラス(該当機種:85F)
マグロ類を狙うアングラーの最初の一本として選ばれるクラス
②ミドルクラス(該当機種:87AS・83)
夏場のアクティブなキハダ狙いや中型サイズのマグロ類狙いに人気なクラス
③ヘビークラス (該当機種:710RT・86)
海域にいるマグロのサイズが中~大型が混じり、サイズが選べない状況において使いやすいクラス
④パワークラス (該当機種:73・76・70)
大型から超大型クロマグロを大型ルアーを用いて狙う為のクラス
「BIGTUNA 70 JAPAN SP」は4番目の「パワークラス」に該当し、同カテゴリー内には「BIGTUNA 73」や昨年290kgのクロマグロを獲った「BIGTUNA 76」があります。
スペック比較は下記の通りです⇩
※2024年から新発売となったBIGTUNA 86 ,710RT ,70からロッドデザインが変わりました。
スペックはリールシート上にある、スペーサー部分に刻印が施されています。
日本海側から太平洋側まで200kgオーバーのクロマグロが多く目にされるようになり数年が経ち、一部のアングラーの中ではヒット後の攻略法が徐々に確立されつつあります。
また、嬉しいことに近年ユーザー様からこのシリーズのロッドで大型・超大型のマグロを釣ったとご報告いただくことが増えてきました。
それでも、今までこの様なカテゴリーのロッドを使われたことのない方にとっては、「最強ロッド」や「超大型マグロとのファイト」と聞くだけで尻込みしてしまうのは普通のことです。
また、人には個性(体格や体力・筋力の違い)があり、加えて異なる技量を持つアングラーがいる以上、1本のロッドで全てをマッチングさせる事は事実上不可能と考えています。
自らの限界を超える魚を狙うロッドだからこそ、アングラー側が選択できる幅を広げる目的で、特性が違う3機種をラインナップしています。
<キャスト>
飛距離に関しては、このクラスで一般的に使用される200mm/100g~250mm/150g前後のルアーを使用した場合、飛距離を同等程度です。
この2機種を比較する場合は、ファイトスタイルに重点を置いてお選びください。
<ファイト>
73はベリー部分の張りが強く、ショートレングスのBIGTUNAの中では曲がりの支点が穂先側にある為、ロッドが曲がり込んでから戻るまでのスピードが速く感じられます。スピーディーなファイトスタイルを必要とする一本ですので、ある程度曲げ込める体格と筋力が必要とされますが、そこがマッチしているアングラーには強い武器となります。
70はベリー部分もスムースに入り込み、負荷が掛かれば掛かるほど一気に手元側に支点が移る為、一般的な体格と筋力のあるアングラーには非常に楽な一本です。
<キャスト>
飛距離に関しては、このクラスで一般的に使用される200mm/100g~250mm/150g前後のルアーを使用した場合76の方が有利です。
76はレングスを活かし、大きなフォームを意識したキャストでロングキャストが可能です。誘い出しが必要な海域やナブラの近くまで船を寄せることができない海域等には76がお薦めです。
70ファイトを重視して設計されたモデルなので、ロングキャストを必要とする誘い出しには不向きです。遠投を必要としない海域やターゲトまでの距離感が比較的近い場合、掛かってからのファイトを重視されたい方には70をお薦めします。
<ファイト>
ファイトに関しては、2機種とも似たような曲がり方となります。70の方が短い分、曲がり支点が更に手元側にあるので76より楽なファイトを実現します。
この2機種を比較する場合は、ご自身が行かれる海域の魚影やスタイルによって飛距離が必要なのか、ファイトを重視したいのかお選びいただくのがポイントです。
前述で述べた通り、70を最強と言わしめる理由は他のパワークラスロッドと比較して破断強度に勝るにもかかわらず、ファイトがとにかく楽という面が大きいです。
竿を立てた際の負荷軽減については、ショートレングスによるメリットを述べてみましたが、その他のファイト方法についてはどうでしょうか?
前述の通り、一部のアングラーの中では大型・超大型マグロとのファイト方法が徐々に確立しつつあり、
・ヒット後は終始ストレートポンピング
・ヒット後、最初はロッドを立てて高負荷でマグロを寄せ、船べりではストレートポンピング
・ヒット後、最初はストレートポンピングでマグロを寄せ、近くまで寄せたら竿を立てて一気に浮かせる
等々、様々な方法があります。
その中で共通して語られるストレートポンピング。
このファイトでも7ftにした意図が詰め込まれています。
一例として、ロッドを立てる/寝かせる等のファイト中にキャスティングレール等の様々な障害物をかわす事のできる最低の長さとしてとして7ftがベストと考えました。
障害物をかわす際、ロッドレングスが長すぎるとロッドがたわみ、障害物より高くまで持ち上げる必要があります。
このクラスでのファイトでは相当なドラグが掛かっているため、この小さなモーション一つで体力を削り取っていきます。
更に支点が遠くなる分、アングラーへの負担は更に増していきます。
逆に短すぎればマグロが船べりで旋回し始めた際にマグロが船底に入る事でロッドの破損・船低でのラインブレイク等のリスクが増え、ファイトが困難となります。
アングラーによってベストなファイト方法は異ります。
アングラーの様々なファイト方法に対応しつつ「使いやすい!」と考える長さと、それに伴う曲がりを追求した末に7ftというレングスにたどり着きました。
リップルフィッシャーでは、アングラー独自の戦略を制限することなく、自分にマッチしたロッドと釣法を選ぶことで目標サイズへの道は拓けると考えています。
(もちろん、対象サイズが大きくなればなるほど筋力/体力づくり・技術を磨く事が必須となっていきます)
是非、ご自身にマッチしたモデルを選び、目標となるサイズ攻略を果たしてください!
(工場からのメッセージ)
リップルフィッシャーの工場一角には、お客様に送っていただいたマグロの画像が小さな紙に印刷して貼ってあります。
その釣果はお客様の夢が叶った一本でした。
彼らの手を通り、一本一本大切に作って送り出した竿がアングラーの皆さんと一緒に夢を叶えている姿は彼らにとっても大きな誇りなのです。
大きな夢だからこそ真剣にモノづくりをし、リップルのロッドだったら大丈夫。と信頼していただけるように日々精進をしてまいります。
Your dream is ours as well.
お客様の夢は私達の夢でもあります。