【2023年新製品紹介】RunnerExceed FINAL STAND UP 83HH
ロックショア・ビッグゲームの孤高のターゲットとして君臨するGTやカンパチ、マグロ類。
それらの個体の引きはまさしく暴力的であり、ファイト中にアングラーサイドに有利な条件と呼べるものはそれこそゼロに等しく、非常に危険を伴うゲームです。
それでも挑戦を続けるアングラーの力になるべく、対大型魚用の性能を研ぎ澄ました「RunnerExceed FINAL STAND UP 83HH」が2023年に登場します。
【RunnerExceed FINAL STAND UP 83HH コンセプト】
RunnerExceed FINAL STAND UP 83HHのコンセプトはショートレングスのロッド特性をいかした「安定した高負荷でのファイト性能」。
大型魚のファーストランを強引に止めてコントロールできるPe8号のパワークラスでありながらも、決して背丈や体格のみに影響されない、大型魚を獲るために努力を続けるロックショアアングラーが、等しく強靭なバットパワーを発揮させやすい調子の粘り腰のパワーロッド。
大型魚が好んで捕食するベイトサイズに合わせた、大型プラグや中口径ポッパーなど操作抵抗値の高いルアーのキャストフィールや操作レスポンスの向上といった、体力を温存できる効率的なアプローチ性能の高さです。
【ロッドスペック】
RunnerExceed FINAL STAND UP 83HH
Length : 8ft3in(Closed Length:1310mm)
Lure :MAX200g
Line : MAX PE8
DragMax:10㎏ / 45°
Weight: 364g
Guide:Ocean Guide + SiC RV Guide(Fuji)
Section:2pcs / 印籠継
Price:93,000円(税抜)
●ガイドセッティング
SiC-Sオーシャンガイド + バットガイドにはSiC RVガイド。
トップガイドのリングサイズには大口径の16番、バットガイドにはRVガイドを採用。
ロックショアのビッグゲームで想定される極太リーダーやロングリーダー、歯切れ防止用のラインシステムのスムーズな糸抜け、ライントラブルの軽減、そして遠投性能の向上を図りました。
●グリップデザイン
フロントグリップはラバーグリップ仕様にリブラインをつけることで、握りやすさと滑りにくさを飛躍的に向上。ビッグゲームのファイト中の不安要素でもある握力の低下を排除し、FINAL STAND UP 83HHの高負荷のファイトをサポートします。
【静荷重比較】
RunnerExceed FINAL STAND UP シリーズに100SHH LTDを含めたの静荷重比較表です。参考までにご覧ください。
FINAL STAND UP 83HHと100SHH LTDはおおよそ同程度のバットパワーを持つ機種です。
100SHHは特殊なカーボンを組み合わせた高弾性モデルですが、83HHは高反発な粘り調子の特性を持ち、負荷がかかればよりスムーズに手元まで曲げ込めます。83HHはハイパワーロッドながらもFINAL STAND UP 特有の強靭なバットパワーを発揮させやすいモデルです。
【テスト過程・メインルアー】
FINAL STAND UP 83HHのテストフィールドは、
・北部九州のヒラマサ(主に夏~秋にかけてのシイラやダツ・カマス・トビウオといった大型ベイトパターン)
・九州の南部に位置する離島のカンパチや磯マグロ
・小笠原諸島のGTやマグロ類・大型グルーパー
ショアのターゲットとして最高難易度の大型魚を相手にテストを重ねました。
ロックショアのビッグゲームで、PE8号クラスの強靭なバットを絞り込んでいく超高負荷をかけるファイトに必要な性能として、
・ロッド単体の強度
・アングラー自身に掛かる身体的負荷の軽減
・ドラグを締め込んだ高負荷のファイトでの姿勢保持
アングラーが超高負荷に耐えられる曲がりであるかどうかという点も重点的にテストを実施しました。
トライ&エラーを繰り返し、超高負荷のファイトを実践できること、遠投性能やランディング性能といったロックショアからの実用的性能を損なわないレングスとして最終的に8ft3inのショートレングスに決定しました。
また、テスト中メインで使用したルアーは、
大きいシルエットで効率的に大型魚を誘う120~200g程度の中~大型ダイビングペンシル。
アピール力が非常に強く、活性の高い大型魚を広範囲に狙うことができる中口径程度の泡噛み系のポッパー。
水面のルアーに反応しにくい、ボトムから中層に居つく大型魚を誘うミノーやシンキングペンシル。
大型ベイトを好んで捕食する規格外の大型魚に対して、アピール力が高い大型ダイビングペンシルや泡噛み系ポッパーのルアーセレクトは非常に効果的な一手となります。
しかしながら基本的にこれらのルアーはキャスト負荷も大きくなり、アクション入力時の抵抗値も高くなりますので一日中キャストを続けるには強いストレスとなりますが、状況に合わせたルアーを選択し、一日を通して操作し続けることは大型魚を狙ううえでは欠かすことができない重要なファクターのひとつです。FINAL STAND UP 83HHは、ロッド全体に適度な張りを持たせることで、Pe8号クラスのヘビーロッドでありながらもキャスタビリティーの高さ、ルアーの快適な使用感を徹底的に追及しました。
【RunerExceed EXTREAM MODEL】
ここまでFINAL STAND UP 83HHについての紹介をしてきましたが、RunnerExceedシリーズの限界へ挑戦するためのモデルとしてEXTREM MODEL4機種(100SHH LTD,FSU 100SXH,FSU 105BXH,FSU 83HH)ありますが、それぞれの簡単な特徴解説をしていきます。
・100SHH LTD
対大型魚用として基準となる1本で、パワーロッドでありながらもハイバランス、扱いやすさが特徴です。100SHH特有の反発感があり魚を浮かせる感覚とキャスト時のルアーを押し出す感じが独特の曲げこみやすい高反発ロッドです。4機種の中では最も使用できるルアーウェイトの下限が広く、大型ヒラマサ用としても使用できます。
・FINAL STAND UP 100SXH
シリーズ最強のパワーを誇り、バットには硬さがあるため魚の走りを抑えコントロールしやすい。使いこなすにはある程度の体力と経験が必要ですが使いこなせれば大型魚とも対等以上に渡り合えます。
・FINAL STAND UP 105BXH
唯一のベイトロッドであり、ロングリーダー等の多様なラインシステムが可能です。同クラスのスピニングタックルに比べ体力的にも比較的楽に使用可能です。対大型に挑むうえでベイトタックルの利点は数多く実感して頂けるモデルです。
・FINAL STAND UP 83HH
このロッドは他に比べ異色な1本で、如何にアングラー側にアドバンテージを与えれるかという点に重きを置いたモデルです。ショートレングスということもあり合わないシチュエーションももちろんありますが、アングラーのポテンシャルをフルで発揮できるテーパーデザインとパワー設定は対大型魚用として新しい答えの一つとして開発したロッドです。
EXTREAM MODELは限界に挑むアングラーに向けたシリーズで、決して万人受けするロッドではございません。準備と日々の鍛錬を怠れないアングラーをサポートできるロッドを目指し開発しております。ここぞというときにアングラーの力となってくれるポテンシャルを持たせておりますが、ショアからのビッグゲームは危険とも隣り合わせのゲームですので十分に注意し、記憶に残る1尾を追い求めてください。
2023年9月にRunnerExceed FINAL STAND UP シリーズに投入する、規格外の大型魚を狙うための効率的なパワーファイト、大型魚への軽快なアプローチ、そして機動力の高さを備えたリップルフィッシャーの新機軸としての性能を詰め込んだショートレングス・ヘビーロッドのRunnerExceed FINAL STAND UP 83HH。
各地の展示会、また下記のプロショップには常設でサンプルを展示していますので、是非、実際に手に取っていただき、全力で曲げこんでこそ感じていただける性能を存分にご体感ください。
サンプル常設プロショップ
石川県・シークレット
兵庫県・BSL Anglers Factory
佐賀県・DEEP SHALLOW