Ripple Fisher Q&A(フィッシングショー編)ということで、今後リップルでは展示会やお電話、メールなどでお客様から質問やお問合わせの多かったものを不定期ではございますが、ご紹介させて頂ければと思います。
今回は横浜と大阪で開催された大きなフィッシングショーが終わり、お客様から多く頂いた質問と、そこでお答えさせていただいた内容をご紹介致します。
・SilverStream103FlowsとAvarice103Mの違いについて
カタログスペックだけを見るとあまり変わらない印象を受けるかもしれないですが、
実際にはアクションやパワー、コンセプトが違うので全くの別物です。
SilverStream103Flowsはベリーまできれいに曲がり込み、ロッド全体で負荷を受け止め、細かなルアーアクションを与えられるシャキッとした調子なので、河川やサーフでバイブレーションプラグ、トップウォータープラグ、シンキングペンシルをキャスト、アクションさせてバイトに持ち込みやすいロッドです。
サーフの波打ち際でのファイトでもしっかりと溜めが効くバットパワーがあるので、河川や港湾部、サーフなど様々な場所で活躍してくれると思います。
対してAvarice103Mは足場の低い平磯をメインとし、ティップはしなやかですが、ライナーでサラシにルアーを打ち込めるロッド全体の張り感と、ヒラスズキを確実にランディングポイントまで誘導し、コントロールできるだけのベリーとバットパワーがあります。
Avariceの中では最も柔軟ですが、引き波に乗られても走りを吸収し、頭をこちらに向け続ける力があるブランクスですので、ゴロタ場でのヒラスズキゲームにも適しています。
こちらはミノープラグ主体で魚の乗りやすさを重視したヒラスズキゲームロッドです。
・新RealCrescentと旧RealCrescentの違いについて
新モデルと旧モデルの大きな違いは、全機種に共通して言えることですがライトゲームにおける汎用性を高めたことと、よりライトなラインに対応できるしなやかさを持たせたことです。
旧モデルの74や81などの急流やディープエリアで使用するヘビーなリグに負けない張りの強いモデルは現行ラインナップにはありませんが、その辺りは75や77Bなど張りとしなやかさを両立したモデルが担うところになります。
全機種Nanoブランクとなり、しなやかな印象を受けると思いますが、しっかりと曲がり込みながらも張りを感じとれる、シャープでパワーのあるライトゲームロッドです。
・Runner Exceed FINAL STAND UP 105BXHとRunner Exceed105BHHの違いについて
ショアからのGTでも高負荷で挑むことのできる105BXHと、ショアからのGTや大型青物に対応する105BHHですが、主にLD(レバードラグ)リールを使用されるかと思うので、その辺りも踏まえて簡潔に説明したいと思います。
まずはルアーのコンフォートウエイトですが、リールのセッティングやルアーの飛行姿勢、投げ方、体格によって前後はあると思いますが、105BXHは120g~170gのプラグ。対して105BHHはNanoブランクの特性でティップが入りやすく100g~150gのプラグが投げやすいです。(ジグは除く)
キャスト可能な範囲は上下共にもう少しだけ余裕はありますが、オーバーヘッドキャストのようにティップに負担をかける様なキャストでは破損の恐れもありますので、難易度は上がるかもしれませんが、垂らしをしっかり取ったペンデュラムキャストが基本となります。
ヒラマサやカンパチをメインに使用したいと思われている方で、「16cm~18cm(50~70g)のトップウォータープラグは投げることが出来ますか?」と質問される事がありました。
無理ではないと思いますが、軽めのルアーを飛ばそうとするとリールとロッドの特性上、ルアーが飛ぶ速度よりもスプールが回転する速度が上回るため、バックラッシュする危険度が増し快適にキャストすることはできないと思います。
ファイトに関してですが、105BXHはリフト時に支点を高くすることが可能で、高負荷でのコントロール性に優れています。
105BHHは支点が近くなって、曲げ込みやすく反発力もあり、足場が不安定でもリフトしやすくなっています。
今回は3点のご質問をご紹介させて頂きましたが、他にもご質問があればinfo@ripplefisher.comまでメールをお送り下さい。