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【スタッフ釣行紀】石垣島遠征 ディープジギング & GTキャスティング -Day2-

前編『石垣島遠征 ディープジギング & GTキャスティング -Day1- 』はこちらから

釣行二日目

迎えた2日目の石垣遠征。
2日目は潮のタイミングに合わせて、日中はディープジギングでカンパチ、夕方はシャローでGTを狙うプランで釣行開始。

まずは本日一発目。
初日に連続してシャークアタックを受けた因縁の曽根へとふたたび挑む。
この根の水深は270m。
まだ前日の疲れが完全に抜け切っていない中ではあったが、全員気合を入れてジグをしゃくり続ける。

魚探の反応は悪くはないが、少々潮が緩いようだ。

流すポイントを変えての2流し目。
「180~190mでフォールするジグを追ってますよ!」とアナウンス。
緊張感が走る中、いち早く着底し、素早くアクションを始めた柿下の SEFISH AJ 5105 に重みが乗る。

昨日も同じような状況でブレイクしているだけに、ここは絶対に取りたい。
掛かった魚は良型のようでファーストランがかなり強いが、ハンドドラグで何とか対処する。

時間にしておよそ30秒。
ボトム付近での激しい攻防が続く中、魚は何度も鋭い突っ込みを見せる。
ラインが根に触れそうな場面にヒヤリとするも、手ごたえを感じたのだろう、「交わした」とう言葉が上がる。

直後に糸を巻き取るスピードが速くなり主導権を掴む。
そしてそのまま一気にランディングへと持ち込んだ。

Tackle Data
Rod:SELFISH AJ 5105
Reel:STELLA SW 14000PG
Line: オッズポート 4号
Leader:FCアブソーバー 70lb
Lure:メガスピンドル 500g

目標としていた10㎏オーバーには届かなかったが、鋭い突っ込みと力強いファイトを見せてくれた良型のカンパチだった。
今回ジギングでは苦戦をしていただけに、朝イチのタイミングで本命をキャッチできたことは、なにより嬉しい釣果となった。

その後も数回にわたってポイントを流し直しながら、魚の反応を探っていく。
そして、水深234mのエリアに差し掛かったタイミングで、トモの芹川に待望のバイト!
20回ほどジグをしゃくり上げたところでのバイトだったので、落ち着いたやり取りで魚の動きをしっかりとコントロールしてカンパチをキャッチ!

Tackle Data
Rod:SELFISH AJ 5105B(プロト)
Reel:OCEA JIGGER LD 2500HG
Line:アンサージギング Pe 3号
Leader:GOSEN FCリーダー 50lb
Lure:ウロコジグ 350g

この日は風が落ちて、どんどん状況が悪化していくなか、喰わせに特化した細めのリーダーと、よりナチュラルにアプローチできるジグにセッティング。
まさに、「一本を獲る」ことに特化したタックルセッティングで難局を打開した瞬間だった。

その後はポイントを転々と移動しながら、フレッシュなカンパチの群れを追い求めていく展開。
その努力が実り、小型ではあるがそれぞれ釣果を積み重ねていき、石垣島のディープジギングの醍醐味を存分に味わうことができた。

ただし、そこからは一筋縄ではいかない展開。
ジグのカラーやアクション、ラインシステムなどを細かく調整しながらサイズアップを狙っていくものの、目標としていた10kgオーバーのカンパチとの出会いは叶わず、ジギングはここて一区切りとなった。


そして日も大きく傾き始めた午後5時頃、GTのポイントへと移動。
石垣島の東側から北側の岬をぐるりと回って、西側の起伏の激しいポイントを打っていく流れだ。

このころ風はかなり落ち着き、まさに凪模様。
効率よくGTを探るため、どんどんポイントを巡っていくが…、
潮と風のバランスが崩れ、船は思うようにポイントに流れず、GTからの反応は極めて渋い状況となった。

残り時間も少ない18時、いよいよ最終ポイント。
一見すると、GTには不向きに思えるような湾内の起伏の少ないフラットエリア。
だが、ここはベイトが溜まりやすく高い実績をもつエリアのようだ。

数回キャストを繰り返すと、
突然、「なにあれ!デカいよ!」と芹川の声が響く。
視線の先には、岸寄りの200m先でベイトを追いかける大型魚のボイルが発生。
すぐさま船を寄せて狙うも、そう簡単にはいかないのがこのGTキャスティング。
いくらルアーを通しても反応はなく、無情にも「次でラストにしましょう」とアナウンスが流れた。
こうして2日間の石垣島遠征は終わったかに思えた。

船が帰港し始めたので釣具の片付け始めようとしたところ「ちょっと気になる反応が見えたんで、あと3投だけしましょう!」と船長から思いがけない提案があった。

急遽向かった水深18mのラストポイント。
厳しい西日でルアーを目視しにくく、手に伝わる感触のみでルアーを操作する。
そして迎えた三投目。
さすがに諦めムードがただよう空気ではあったが、土壇場で芹川のルアーにGTが激しくバイトしてきた!

力強いファーストランで、芹川の締め込んだドラグからラインを押し出していく。
非常に浅いポイントでのヒットだっただけに、負けじと芹川もリールを巻き続け、互いに一歩も譲らぬ、一進一退の攻防が続いた。

GTの遠征経験が豊富な芹川は、この状況でも冷静にファーストランの激しい突込みをやり過ごし主導権を掴むと、そこからは一気に距離を詰めて、ランディングとなった。

これは間違いなく、船長の直感とアングラーの意地があったからこそ獲ることができた奇跡の一尾だ。
そして、その喜びを誰よりも大きく表現していたのは…、船長だった。
なぜなら、あの判断が無ければ、このGTに出会うことは叶わなかっただろう。

若い船長ながらも、水面のわずかな変化を見逃さず、海の雰囲気を嗅ぎ分ける鋭い観察眼と嗅覚、そして今回見事に引き当てた直感は、まさに一流のガイドである。

Tackle Data
Rod:Ultimo 710MH
Reel:STELLA SW 18000HG
Line: GOSEN Pe 8号
Spacer:磯ハンター20号
Leader:オーシャンレコード 220lb
Lure:若夏オーバル 215
GT 32㎏

体高に厚みがある良型のGTだ。
潮風がなく船がポイントへと流れない渋い状況、そして諦めムードただよう重い空気のなかで、ラスト一投でこの一本が釣れてくれたことは、何よりも鮮明で、いつまでも記憶に残る釣果であった。
これはひとえに集中力を切らさず、いつも以上にルアーを丁寧に引いたからこそ、貴重な一本をものにすることができたのだろう。


今回の遠征では、カンパチのサイズアップこそならなかったものの、もう一つの本命であるGTは2本キャッチすることができて、石垣島の釣行は間違いなくは大成功となった。

大小さまざまな試練があったものの、それらを乗り越えた先に得られたカンパチやGTとの出会いは、何物にも代えがたい価値がある。

自然の厳しさと美しさを肌で感じながら、仲間と共に挑んだこの遠征は、釣り人としての技術と心をさらに磨く貴重な経験となった。

次なる挑戦に向けて、この遠征で得た知見と感動を胸に、新たな海へと歩みを進めていきたい。


今回の石垣島の動画も公開しております!
是非ご覧ください。


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