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投稿者 : ripple 投稿日時: 2016-08-12 18:02:27 (823 ヒット)

文 前田大輔(リップル) 画像 増田直人


その時の釣行模様の動画です。  こちらも是非ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=CPWeBY3Q9yE

7月下旬、日ごろよりお世話になっている長崎の遊漁船STATUSの朝長船長より連絡が入った。「ヒラマサ釣るなら今ですよ! 大型ヒラマサがシイラを追い回しています!」と。

Ripple と系列会社のYAMAGA Blanksメンバーは、長崎へ向かった。

RipplrFisher のテストロッドは、先週の種子島釣行 で使用したテストロッド「Aquila85H(85/7) No1」 と Aquila856 を手に挑んだ。
ロッド詳細ページ
http://ripplefisher.com/main/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1865
今回はコンセプトに沿った大型ヒラマサを狙う。


時合いに応じて遅めの出船。約2時間後ポイントに到着。
一流し目、30〜40cmほどのシイラが大型ヒラマサに終われ逃げ惑うシーンを目撃。
船長の言うとおり凄いことになっている。





早速、YBスタッフの舛田のルアーに優に20キロを超えるヒラマサが水面から魚体を見せ何度もアタックするが、フックアップには至らなかった。
その後もシイラナブラは続いたが、ヒットに持ち込むことが出来ずに、大きく場所移動。
次は一級ポイント古志岐三礁へ。大きな瀬の間を激流が走る。いかにも出そうなポイントだ。






シイラが逃げ惑う進行方向にルアーが着水、期待通りに水面爆発!だがルアーに触れただけでフックアップには至らなかった。
潮も更に走り出し、周りはボイルだらけだが、中々ヒットに繋がらない。

そんな中何かのタイミングが合ったのか、回収寸前に激しくバイト!
ようやく乗った!!










ロッドは、テスト中のAquila85H (85/7)No1。船べりでのヒット、激しい突込みにも、柔軟に対応。7キロ程ではあったが難なくキャッチできた。
今回はロッドを絞り込むほどの大型魚ではなかったが、ピックアップ寸前のヒットで不安定な体勢でものされることなく、キャッチに持ち込めた。


その直後、再びヒットに持ち込んだがヒラマサが手前に走ってきたてフッキングがあまかったのか?フックアウト。


その後メンバーもキャッチ!




潮が揺みだした頃、超大型ヒラマサのボイルがあったが、うまくルアーを打ち込むことが出来ずに、ポイント移動となった。


次は、40〜10mまで立ち上がる大きな瀬の上を激流が走るポイント。

潮波も激しくいかにも!というポイントだ。
船長の読みは的中し、シイラ・ダツが良型ヒラマサに追われている。

期待は膨らむ。

数流し目、カケアガリに差し掛かり、潮波の手前にルアーが着水。
数ジャーク後、ジュポッ!!と大きな音を立ててルアーが海中に消しこまれた!


ロッドは、Aquila856 TEST。
Rod : RippleFisher Aquila856 TEST
Reel : SHIMANO STELLA 14000XG
Line : YGK ODDPORT ♯8
Leader : Prosele nanodax #41 170lb
Lure : trippers LiberTango210













十分な間合いを取り、数度フッキングを行いファイトへ。
手前に走り、船下に潜り込む。テストロッドなのでどうにかしてロッドを立て、ロッドの調子を見ることが出来た。
軽快なシャープなキャストフィーリングでありながら、ヒット時は柔軟に対応。
詳しくは後日ご案内します。

これを最後に納竿となった。



今回使用の Aquila856。



今回お世話になった遊漁船
STATUS ( NAGASAKI JAPAN)
http://status.rash.jp/

52ftの新艇 デッキもキャビンも広く、快適に釣りができます。



釣りが大好きな朝長船長、今回も「Aquila856 Nano」で数本をキャッチ!
釣り人の気持ちにしっかり応えてくれます。



Aquila85H (85/7)TEST。
プロト第一弾、完成です! 2017年春リリース予定。ご期待ください!!
ロッド詳細ページ
http://ripplefisher.com/main/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=1865


投稿者 : ripple 投稿日時: 2016-07-31 16:31:37 (539 ヒット)

文 前田大輔(リップル) 画像 リップル・ヤマガスタッフ他

雑誌掲載の為、ご案内が遅くなりました。



関連動画
https://www.youtube.com/watch?v=NISXgLkejUs

2016年5月、今シーズン初のGT釣行。私たちが住む熊本から、海陸路合わせて約5時間と比較的手軽に通え、北限の大型GTが狙える種子島。今年もGTロッドのテスト開発の為、種子島の南海(LIFE Fishing Guide Service)にお世話になった。


今回の目的は今期リリースを迎える「Ultimo83ML」の最終調整と来春リリース予定の「F-STICK GT77Flex Nano」のテスト。Ultimo83MLに関しては、ペンシルの使用をメインにGTに限らずヒラマサ、マグロ等、魚種への汎用性が高い。ここ一年は特に集中的にテスト開発を行ってきたモデルだ。77Flexに関しては、当初は小型船が多い海外からの要望だったが、国内の大型船のトモ・小中型船での扱いも抜群なレングスだ。海外の方も使用するモデルなので、多少パワーがあり、ポッパー・ダイビングポッパーはもちろん中・大型ペンシル等もマニュアル感覚で操作できる設定だ。

そして、5月は種子島GTのスタートする時期だが、今シーズンの立ち上がりはやや低調だったようだ。5月はシーズン初めともあり大型GTの期待は出来るものの、黒潮の蛇行等で水温が不安定な時期でもある。先週の情報によると水温21度〜22度、最終日には黒潮が入り25度になり、その際は一気にバイトが集中したようだ。その調子で黒潮が蛇行しないことを願いながら、私たちは種子島入りした。

初日はあいにくの雨、西の風が12〜3m。夕マズメ、風が納まるタイミングをみて2時間ほど近場を偵察することになった。
やはり岸寄りのポイントは水温が低い21度。激シャローポイントを攻める。ここ最近は水温が上がりきらずに活性が低いせいか、GTの反応があるのは根の頂上付近らしく、船長もピンポイントで船を流す。

私は船首の釣り座を譲りトモに入るが、やはりチャンスがあれば一本は欲しいので、まずは一本キャッチし気持ちに余裕が欲しいところだ。船は2時方向からポイントに突入し、普通にキャストを続けるとメンバーが叩いた後に私のルアーが通るイメージになる。
そこでバイトを拾うには、その日のGTの好みにあった効果的なアクションを演出するか、違うルアータイプで誘うか、もしくは叩いていないフレッシュなポイントにルアーを打ち込むかであろう。見ると、他メンバーはダイビングペンシル系を使用している。私は、時化・雨ということもありアピールが高い大型のポッパーを、しかしシャローのポイントなので、カップ系が小さいスリムなタイプを選んだ。
水面の変化から、根の頂上付近と思われるポイントに向け船が突入していく。
ポイント到着後の一投目も重要にしているが、焦る気持ちを抑え待つことも大事だ。ポイントがルアーの射程距離内に入るのを待ち、メンバーとのキャストタイミングを計りルアーをキャストする。ポッピングの強弱とショートポッピングにロングポッピング、さらには首振りアクション等を加え、少々長くポーズを取ると...「Extreme Lure ギガゲロオスギ(200g)」に激しくアタックしてきた!! 雨・爆風で荒れる海面に真っ白な飛沫が舞い上がる。
数秒後かかっただろうか? しっかり重みを乗るのを確認後、GTが噛んでいるルアーをずらすような感じでロッドを一直線上に構え、GTの動きに合わせ何度もフッキングを行いファイトに移る。噛む力が強いGTはフッキングを行ったつもりでも歯がルアーにめり込み、ただ噛んでいるだけでフッキングにいたらない時もある。
ロッドは、開発中の「RippleFisher F-STICK GT77Flex Nano No1」。
船長の予想通り、根のトップでのヒット! 水深は7〜8m!!
ヒット距離は船から約50m先。サイズに関係なく油断すると一瞬でブレイクしてしまう! 水深があるところへGTを強引に引っ張る為に、船長の強烈な前進フォローが入る。ロッドを寝かせた方が楽に耐えれるが、ここはテストロッドを曲げる為に立て続ける。



船長のフォローに耐え、水深約25mほどへ移動。40mはラインは出ているので、まだ油断はできない。ショートポンピングを続け、無事にランディングに成功したのは20キロクラスのGT。
今回シャローでのヒットだった為船長のフォローが入り、直下でのリフトパワーの確認はできなかったが、キャスト性・操作性もコンセプト通りに仕上がっていると確信できた。7ft7inchのショートロッド、一見飛距離が劣りそうだが、大型ルアーのキャストになるとヘッドスピードが増し、8ft前半のロッドとは変わらぬ飛距離を実現している。また、今回使用のポッパーやジャークベイトのアクションはショートレングスならではの切れがあり、細かなアクションを可能にしている。
タックル的には全く問題はなったが今シーズン最初のGTとのファイト。今期トレーニングを怠けていた私にとっては少々きついファイトとなり、つくづくトレーニングの大事さを痛感した一本になった。







2日目
快晴、沖の曽根、屋久島をくまなく回るが、やはり水温は21度。潮流も0,8ノット行けばいいほどと厳しい状態、やはり黒潮は蛇行しているようだ。
今回はサメを多く見るが、これも低水温の春特有の海だ。普通はサメが出るとルアーのロスト等を懸念するが、私は一気にテンションが上がる。サメがいるポイントは食物連鎖が盛んであり、ベイトがいることの証である、そこは大型のGTも回遊している可能性が大きく、私は大チャンスだと思い喜んでキャストを続ける。仮にサメがヒットしたとしても、フッキングのタイミングとファイトの絶好の練習になり、テストロッドの調子確認も出来る。
しかし、良い雰囲気はあったが、やはり水温が低いせいだろうか厳しい状況が続いた。夕マズメ、昨日私にヒットしたシャローポイントへ。納竿間際、同船メンバーがトップに何度も激しくチェイスするGTをうまく乗せ、10キロ後半をキャッチ、この日はこれで納竿となった。


3日目
快晴、屋久島の有力ポイントに入る。水温は21度と低いが良い色の潮が流れている。サメの姿も確認でき、期待は膨らむが、ヒットしたのはサメのみだった。その後、種子島の西海岸に移動して様々なルアーを投入するが、GTの反応は得られない。
そして、再び南の沖の曽根へ。水温はやはり21〜22度、潮は1ノット前後流れている。連なる大きな瀬、その間にスリットが入り根のトップは10m。非常にきわどいポイントだ。どうにか獲らせたい!! と思う克也船長は、風と潮の方向を確認し、ラインブレイクのリスクは承知の上、最初の一流しから根のトップへ向けて流し始める。
「水深30m...20m...だんだん浅くなりますよ! ルアー着水点は浅いですよ!気をつけてください!」と船長のアナウンスが流れ、メンバーに緊張が走る。
突然、沈黙を破る大きなバイト音!! ミヨシでキャストしていた芹川氏が操作する「カーペンターGTγ120」に激しく襲い掛かるGT! 今シーズンすでに40キロのGTを含め3本程キャッチしている芹川氏は、突然の水面爆発と共に襲い掛かるGTにも動揺せず、しっかりGTの動きをみてフッキング体制に入る。
ロッドは今期リリースを迎えた「RippleFisher Ultimo83ML」だ! ティップがしなやかな分、十分にGTの重みを感じバットに乗ってからのフッキングを行ない、ファイトに持ち込む芹川氏。Hクラス、MLクラスのロッドも基本的にはフッキング方法は同じだが、今回は特にライトなロッドの為手元まで乗るまで待ってフッキングを行ったようだ。
そして、今回もやはり今回も根のトップでのヒット、水深は10m!! 今回はやはりキワどい根のトップばかりにバイトが集中する。数少ないヒットをキャッチに持ち込む為にも船長にも力が入り、大きな掛け声と共にフォローを入れる克也船長! 乗船メンバーもルアーを回収しカメラ・ビデオに持ち替える。近くで見守るメンバ-と船長、そしてアングラーとが一丸となり、一匹のGTとのファイトを渡り合う。毎回の事ながらGTフィッシングは、一人では成す事が出来ないチームプレイだと痛感する。






GTの何度かの突っ込みにも柔らかく応え、落ち着いたファイトで上がってきたのは20キロクラス。ランディングの際激しく抵抗するGTではあったが、無事にネットイン。




今回の釣行でやっと一匹目を手にした芹川氏、ロッドテストという使命もあり、目的のロッドでの一本をキャッチ出来たという達成感から安堵の表情が伺える。しかし、一番喜んだのは克也船長に違いない。すばやく記念撮影を行いリリース。






この一匹を機にまたまた盛り上がるメンバー。コースをずらし再び同じ根を流すも、ワンバイトのみでこのGTが今回の釣行の最後となった。
ルアー操作、フッキング、ファイト方法も重要だが、何よりも揺れる船の上で黙々とキャスト続ける忍耐力こそがGTフィッシングで一番必要とされる要素だと、つくづく感じた今回の釣行だった。
このように、今年の5月は非常に厳しい釣行となったが、悪天候の中で精一杯、走り回ってくれた克也船長のお陰で今回の目的であったテストロッドでGTをキャッチすることが出来たのは何より嬉しかった。同時に、現場でしか得られない貴重なデータを今回も多く得ることが出来た。特にガイド設定の変更の必要性を感じ、工房に戻りすぐに改良を加え、次の釣行に備えることとなった。
GTフィッシングは大きな魅力を持っているが、きつい釣りでもある。どれだけ行っても、常に課題は山ほどあると思い知らされる。そんな中、毎度の事ながら、美味しいご飯に快適な客室で暖かく迎えてくれる克也船長の親父さん、民宿しまさきの皆さんには心から感謝している。加えて釣行を共にする仲間とのチームワークが、また次の挑戦への活力となるのだ。


タックル
芹川 
Tackle
Rod : RippleFisher Ultimo83ML(+ TRV-TZ TKWSG-TZ)
Reel : STELLA SW14000XG
Line : AVANI MAX POWER #8
Leader : Prosele nanodax casting shockleader #41
Lure : Carpenter GTγ120 / クウォーター ランページ210 / KZワークス シュリガーラ135

Rod : RippleFisher Ultimo82MH Nano
Reel : STELLA SW18000H
Line : AVANI MAX POWER #8
Leader : Prosele nanodax casting shockleader #41
Lure : ローカルスタンダード ダイブベイト240 / カーペンター GT−γ160ディアブロ




前田
Tackle
Rod : RippleFisher F-STICK GT77Flex Nano TEST No1
Reel : STELLA SW18000HG
Line : YGK ウルトラキャストマン FULL DRAG #10 / #8
Leader : Prosele nanodax casting shockleader #50
Lure : Extreme Lure ギガゲロオスギ 200g /  HAMMER HEAD しゃくれろーたー / HAMMER HEAD しゃくれろーたーJr / Extreme Lure デカゲロオスギ 110g

ロッド Ripple Fisher ULtimo83MLリール DAIWA SALTIGA 5500H
ライン YGK LONFORT ODDPORT #8
リーダー : Prosele nanodax casting shockleader #40 + ザイロンノット30号
ルアー HAMMER HEAD Cherry ASY 240・200 / Extreme Lureクルットー220HN 180g / fish trippers LeGrandTango 240












高負荷でのファイトを支えるファイティングベルトはしっかり安定するタイプがお勧め。
MCワークス TTベルト + SANSUI PELAGIQUE スーパーウレタンバックセーバーベルトSW


偏向サングラス
螢灰鵐戰奪ス社のPolaWing SPX 
より明るく驚くほどクリアーな視界。
レンズに使われているフィルムは高性能が要求される液晶ディスプレイ用偏光フィルムの技術をベースとして国内自社開発。


今回お世話になった南海(LIFE Fishing Guide Service)
080-5261-5462

民宿 しまさき
0997-26-7873

HP
http://www4.synapse.ne.jp/shimasaki/



今回宿泊した SELFISH  完全個室 冷暖房完備










乗船した南海




いつも精一杯種子島の海を案内してくれる克也船長




針先はいつも念入りにチェック。爪に立つかどうかが目安。




メンバーがルアーにヒットしたサメ




本館 しまさき での 夕食















投稿者 : ripple 投稿日時: 2016-07-08 10:51:10 (1196 ヒット)

写真・文 増田直人
フィールド 玄界灘・壱岐周辺海域

遊漁船・優(ユーフィッシング)
電話090−4984−0324





釣行の模様です。YouTube


Aquila856 Nano ファイトシーン
https://www.youtube.com/watch?v=HxTr3kvrugs



Ultimo83ML ファイトシーン
https://www.youtube.com/watch?v=OESH1s_hnPA





●春マサを求めて
 桜の盛りも過ぎようとしている頃、九州の北に広がる玄界灘は春のヒラマサシーズンがスタートする。このいわゆる春マサは産卵を控えた大型が大挙としてシャローエリアに集まってくる頃で、進化を続ける日本のヒラマサシーンの中でも別格のシーズンと言える。
 しかし、水深20mほどのシャローもゲームエリアに入るので、とにかく獲れないことも多く、道具立ても難しいシーズンになる。「掛けることはできても獲れない。しかし、それを何とか獲る」というルアーフィッシングの原点とも言えるこのゲームは、熱狂的なファンを増やし続け、現在の玄界灘ではPe8〜10号というタックルは普通になってきた。
 元来、大型の青物、特にヒラマサとカンパチのファーストランは物理的にどうやっても止めることができないと言われてきた。それを水深20〜40mの水深で何とかしてやろうというゲームには、フィールドを熟知した遊漁船と船長ありきのゲームでもあり、それがまたこのゲームを奥の深いものにしている。遊漁船の船長にはすべからず個性があり、単純に優劣をつけることはできず、アングラーはそれも含めて狙いを考え、かつ魚とのやり取りをおこなっていく必要がある。
 単純に場数がものを言う世界とも言えるが、得てして大物をキャッチするのは固定概念に縛られないライトなマニアだったりするから面白い。実際、ものの数分にしかならないファイト時間の中での対応能力は、場数だけではない閃きも大切になってくる。
 前置きが長くなったが、4月上旬、我々、兄弟ロッドメーカーであるヤマガブランクスとリップルフィッシャーの一行は春マサを求め一路、熊本から福岡へと向かった。お世話になるのは遊漁船「優」。この船はメインのキャスティングからジギング、そして夜焚きイカまで様々なゲームを案内してくれる。最近、夜焚きイカ用の設備も更に充実させたらしいが、それは今回は関係ないか…。とにかく、操る吉村船長はまだ若いが、尋常ならざる釣り好きゆえ、魚を求める執念からくる調査に怠りはない。
 釣行当日は快晴、ほぼ無風という微妙なコンディション。潮は大潮前の中潮で、船長的にはベストな潮周りではないようだが、まだ走りの時期である4月上旬では何があるか分からない。そして福岡漁港を出港し、滑るように船は走り約2時間後、壱岐の海に入る。
 壱岐は島周り全体がポイントではあるが、エリアが広いだけにポイント選択は大きく明暗を分ける。最初に入ったのはシーズン序盤に実績のあるエリアだったが、海は鏡のようなベタ凪。全く釣れる気がしないほど海は平穏そのものだが、鳥はちらほらと見える。
 ルアーを投げ続ける間に鳥が増え始め、船長の微調整で7〜8キロのブリは釣れ始める。まん丸と肥えて最高のブリだが、今回はあくまで大マサ狙いのため満足のいくターゲットでは無い。ブリはしばらく釣れ続けるし、ブリならば更に釣れるポイントも保険で押さえてはいるようだったが、吉村船長は考え込んでいる。
「このポイントでブリしか出ないとなると、このエリアは捨てましょう。少々、賭けですが自分的にもう少し日が経ってから始まると思っていたポイントに行ってみましょう!」そう言って、船長はブリのエリアを捨て、船を大きく移動させた。

●潮と風と鳥と
 1時間弱走ると、先ほどのエリアとは打って変わり、程よい風と潮目が周辺にできている。鳥もあちらこちらで水面に突っ込み、ナブラも出ている。これは当たりだったか。皆のテンションも上がり、キャストを開始するが、ここは出るだろうというナブラや潮目で全く反応が無い。ベイトも小さいのか全く確認できず、少し嫌な予感が走るがヒラマサ、特に大マサは気まぐれだ。信じて丁寧に誘い出しを続ける。
 しばらく膠着状態が続いたが、リップル・フィールドスタッフの八谷氏の操るダイビングペンシルのチェリーパイ180(ハンマーヘッド)が船より20mくらいまで近付いた時、水面がいきなり爆発した。「マサだ!!」呆然とする皆の後ろで叫ぶ船長。同時に八谷氏のロッドが大きく絞り込まれる。遂にきたか。根のトップでのヒットだったので水深は25m。
「ここは浅いっすよ!! 止めて!!」船長の声が響く。






 八谷氏のタックルはPe6号にロッドはアクィラ856ナノ(リップルフィッシャー)。繊細なロッドだがマグロ兼用のスペックなのでバットは粘る。ドラグは強めに締めていたが、慌てずにロッドのパワーを生かしきる曲げで魚に主導権を渡さない八谷氏。5分ほどファイトし、浮いてきた魚体は大マサと呼ぶに相応しい体躯を持った美しいヒラマサ。危なげなくランディングに成功し、デッキに上げる。重量は22キロを超えていた。八谷氏自身の記録更新でもあり、船上に歓声が上がる。








カメラを持つ横で吉村船長が大きく胸を撫で下ろす。自分で選んだ仕事とは言え、ヒラマサのキャスティングほど難しいターゲットも無いだろう。必死に船を走らせ魚を探す姿を見ていただけに、こちらも客の立場ながら、何故か船長の立場になって嬉しくなる。
 そして流し直すこと数回目、鳥山周辺を狙っていたリップルスタッフ前田の引くリベルタンゴ210(フィッシュトリッパーズヴィレッジ)に水飛沫が立つ。ロッドを水平に引く独特のフッキングをしっかりと決めファイトを開始する前田。尋常でない絞り込みから、これも良型を予感させる。Pe8号、ロッドはGTロッドで大マサにも対応するウルティモ83ML(リップルフィッシャー)。水深的には40mほどあり、思い切りパワーファイトを仕掛ける前田。







数度の突込みをしのぎ、ランディングに持ち込んだのは16キロ強のこちらも立派な大マサだ。








船長いわく、ここはヒラマサしか出ないポイントで、今は潮と風がいい感じで絡んでおり、連続した根を流していけている。加えて鳥もまだ多い上、潮目もいい感じで走っている。根の上で誘い出しをするには、流す方向やタイミングは非常に重要となる。時期的に早かったかもしれないが、風と潮を読んだ船長の読みがバッチリ当たったようだ。


●更なる格闘
 更に30分が過ぎ、ヤマガブランクススタッフの甲斐と舛田がホースヘッドに立っていた時に反応のいい根に近付く。しかし根のある船の進行方向とは斜め逆方向に良い潮目が走っていた為に、甲斐は潮目方向もチェックすると、船長が声を上げる。
「ここは根に集中してください!! そっちは出ないですよ!!」
 船長はこれまでにも細かくアドバイスをくれており、根のある方向、可能性のある潮目と常に伝えてくれていたが、なるほど、難しいもんだなと思いながら見ていると、その後の数投目、甲斐の操るラフトレイル青政188F(デュオ)が持っていかれた!! 本当に出た!!
しかも、走りからも間違いなく大型のヒラマサだと分かる。そして、今日の甲斐は完全に大マサに狙いを絞り、ツナロッドであるブルースナイパー81/10ブラッキーとPe8号の組み合わせをメインに振っていた。シャローでのガチンコ勝負を視野に入れた道具立てだったが、ヒットした水深は40m、慎重にやれば獲れるはず。針掛かりのことは今は考えられない。それだけ魚の走りは予断を許さない暴力的な力を見せていた。
 ヒラマサゲーム特有というか根に向かって船を流している状況なので、すぐにラインは真下にくる。ここでの突っ込みを耐えながら、魚の走る向きに合わせて船上を走る甲斐。トモで更に突っ込まれるが、腰を入れてしっかりと受け止めると、徐々に魚が浮き始めた。
 水中に浮かんだ魚体に、一瞬、息を呑む。これもデカい…。ランディングに成功したそのヒラマサは23キロを超えていた。一日の釣行で20キロオーバーを2本見るとは、朝の感じでは夢にも思わなかった。





この後は単発でチェイスが数回、甲斐が8キロほどのヒラマサをキャッチし、夕マヅメに最後のポイント移動でヤマガブランクススタッフ舛田も7キロのヒラマサを獲った。これで全員がブリ&ヒラマサをキャッチし、帰港となった。





今回の釣行を総括すると、春マサらしい単発で散らばりながらのバイトを如何に拾えるかどうかと言う展開に終始した。また、吉村船長のポイント選択と操船によるライン取りの上での釣果だったことは間違いなく、シーズンの走りでこれだけの釣果に恵まれたのは本当に幸運だった。
 そして、その幸運を導いたのは皆のタックルによるものも大きいだろう。その道具立てを見てみると、リップルの八谷氏はヒラマサ・マグロ兼用ロッド、前田はGTロッド、ヤマガブランクスの甲斐はツナロッド、舛田はGTロッドでのキャッチであり、特に玄界灘で顕著だがヒラマサというターゲットは既にキャスティングゲームの枠を壊しつつある。
しかし、それも仕方の無いことで、ヒラマサ自体がシャローで20キロオーバーが普通に出るし、40キロオーバーだって可能性もゼロでは無い無茶苦茶なターゲットなのだ。その無茶を通す為にアングラーは苦い思いを繰り返しながら、次から次に答えを出しては自ら壊して、更に進んでいく。そして、各種タックルの進化も目まぐるしく、ロッドの最終着地点もまだまだ見えていない。そもそも道具立ての答えはアングラー個々の突き詰め方により星の数ほどあるはずで、タックルは答えではなく、あくまで選択肢でしかない。
更に、今回の舞台となった玄界灘にしろ、五島列島も対馬もキャスティングゲームにおいては、まだまだ可能性を秘めた海域だと聞く。未開拓のポイント、シーズン、時合いは星の数ほど存在するはずだ。
 これから春が過ぎ、産卵から回復した固体が戻ってくれば夏マサシーズンが始まる。各シーズンは短いが、ヒラマサは通年を通して狙え、時期とフィールドにより常に違うパターンで挑む必要がある。その上、常に獲れるか獲れないかのギリギリの選択を強いられる。こんなターゲットはヒラマサだけではないだろうか。我々ロッドメーカーもアングラーと共に挑み続けなければならない魚であることは間違いなく、挑み続けることこそがヒラマサゲームの本質なのだろう。















前田使用ルアー



八谷氏使用ルアー



胃袋の中にはこんなベイトが入っていました。


投稿者 : ripple 投稿日時: 2016-06-10 11:24:00 (910 ヒット)

ロッドテストの為、鹿児島県トカラ列島 南風丸 伊東船長にお世話になりました。

今までで一番といってよいほど状況が悪く(潮も動かず、臥蛇でも0.3ノット)、かなり苦戦しました。

今回のテストロッドの一つ、F-STICK Jigingシリーズの後継機種のテストモデルで挑みましたが、ロッドポテンシャルを発揮できるような魚のヒットはありませんでした。
操作性に関しては確認できましたが、まだまだ改良・開発は続きそうです。


伊東船長・杉田様そして浜原荘の皆様、大変お世話になりました。

































Tackle
Casting
Rod : RippleFisher 77Flex Nano No1
Reel : SW 18000HG
Line : Pe#10 Leader : #50
Lure : ExtremeLure GIGAGERO OSUGI / DEKAGERO OSUGI / HAMMERHEAD Gcup

Rod : RippleFisher Ultimo83ML
Reel : SW 14000XG
Line : PE#8 Leader : #40
Lure : HAMMERHEAD Cherry ASY240 / FishTrippers LeGrandTango240 / ExtremeLure Kurutto220HN

Rod : RippleFisher GTX803M PE6
Reel : SALTIGA 5500H
Line : PE#6 Leader : #30
Lure : ExtremeLure DEKAGERO OSUGI / HAMMERHEAD Cherry Asy200


Tackle
Jiging
Rod : RippleFisher Jig 57 No2
Reel : SW10000OPG
Line : PE#4 Leader : FC #18
Jig : FCL FT 220 g 280g / GL LVjig 300g / MG Craft Skill JIG 288g

Rod : RippleFisher SELFISH5710S Nano
Reel : SW 20000PG
Line : PE#6 Leader : FC #24
Jig : FCL FT 350g / GL LVjig 300g / MG Craft Skill JIG 350g


投稿者 : ripple 投稿日時: 2016-04-12 18:22:55 (2388 ヒット)

アングラー・穐山ジェレミー豪(熊本県 天草市在住)

フィールド・鹿児島県 甑島列島の地磯群


写真 文 前田大輔(Ripple)


関連動画

スピニングタックル編 Avarice110H Nano / MI Avarice110HH
https://www.youtube.com/watch?v=PkELAvfUEYA

ベイトタックル編 MI Avarice110HH BAIT Model HIRA
https://www.youtube.com/watch?v=GnDic7ahhLA





約一昨年前、リップルフィッシャーのテスター、ジェレミーは、初めて鹿児島県甑島のフィールドに挑み見事に80オーバーを仕留めた。今回、去年のヒラスズキを上回る魚体、狙いは90UP、しかもベイトタックルで!そんな目標を立て再び甑島に向かった。
鹿児島川内港から出港する高速船で甑島へ向かう。里港に到着すると私達を迎えてくれたのは、弊社ロッドのユーザーで地元アングラーでもある浜辺さん。今回お世話になる宿で準備を済ませ、浜辺さんと共にポイントに向かった。早速ポイントを目指すが、行く手を阻む生い茂る草木と崖。数十分ほど峠を昇り降りしただろうか?徐々に波が砕ける音が近くなり、やっと海が見え始めた。そこは真っ白なサラシが広がるヒラスズキフィールド!風速10mウネリ交じりの波は厚く濃いサラシを作り出していた。



ジェレミーが選んだタックルは「MonsterImpactAvarice110HH」とメインラインにナイロンの組み合わせ。慣れない上に超大型が期待できるポイントであることから、確実にキャッチする為に選んだタックル。






いかにも出そうなサラシだが、魚信を得られず移動を繰り返し、大きな瀬が沖まで張り出すポイントに到着。徐々に風は強くなり波のピッチも早くなる。







一瞬、波が落ち着くタイミングを計りキャストを繰り返しすジェレミー。数投目、「DUO tide minnow slim 140」が大きな瀬の前を通過する寸前、ジェレミーの体が大きくのけぞる!
ヒットだ!!




周りには大小の沈み根が点在する。ナイロンの特性を生かし、魚を怒らせないようにタメ込む、時には強引にロッドを左右に何度も倒し根の間を誘導する。その魚体は一度も水面を割ることはないことからグッドコンディションだとわかる。







いつもより丁寧に、安全なランディングポジションまで誘導し無事キャッチにいたった。








「ヤッホー!!」と喜びの声を上げるジェレミー。その魚体は素晴らしい体高に厚みがある尻尾、これぞ話には聞いていた甑ポテンシャル!!








早々にリリースし、スレさせないように違う立ち位置からキャストを再開する。




そして、立て続けに2本をキャッチ。










今回の目標であるベイトロッド「MonsterImpact Avarice110HH BAIT Model HIRA」に持ち替え、ベイトタックルでのゲームに挑むジェレミー。











手前15mは沢山の根が点在し、更に沖にも大きな根が多数ある。そこで砕けた波が溜まり場で濃く厚いサラシを作り出している。ポイントは遠い、そこでジェレミーは飛距離を稼ぐ為に、ジグミノー「DUO press bait HD 115」を装着。ベイトリールの特性を生かし、きわどいトレースポイントを攻める。沖のサラシの中をゆっくり漂わせるイメージでリトリーブするとドンッ!と重量感が伝わる。
ベイトの巻き上げパワーを利用し、ロッドを立て一気に根から引きなはし、水面を割らせ一気に勝負にかかる予定であったが、想像以上に相手は大きく水面を割らない。その後、全く動かなくなった。根に張り付いたようだ。すぐさまクラッチを切りラインをフリーにする。根から離れた瞬間を見逃さず一気に巻き寄せる。その後も何度かの苦戦を強いられたが、無事、キャッチに至ったのは優に80を超える今回の最大魚であった。慣れないフィールドで、しかもベイトロッドで大変価値ある一本を手にした。







翌日、風は一気に落ちた。朝マズメ、光量が少ない内に勝負をつけようと、再び同じ磯に下りたが、昨日のヒットルアーは全く通用しない。サラシも薄く警戒心も強いところから、アピールが少ないルアーにチェンジ。非常に波動が少ないシンキングペンシルだがトップウォーターとして使える「DUO Bay RUF MANIC115」。狙いは狂うことなく良型を2本キャッチし、今回の甑島釣行を終えた。

今回目標の90には届かなかったが、様々なタックルを駆使し、素晴らしいコンディションのヒラスズキに出会えた。何よりもベイトタックルの有効性を改めて感じることができた甑釣行であった。





タックル  
ROD : Ripplefisher MonsterImpact Avarice110HH
Reel : Shimano Stella 4000xg
Line : sunline nylon ヒラスズキ専用 14lb
Leader : 40lb nylon
Lure : DUO tide minnow slim 140

ROD : RippleFisher Avarice110H Nano
Reel : Shimano stella 4000H
Line : PE2
Leader : 40lb nylon
Lure : DUO tide minnow SLD-S 145/Bay RUF MANIC115


ROD : RippleFisher MonsterImpact Avarice110HH BAIT Model HIRA
Reel : Daiwa tatula HD custom 150 SHL-TW
Line : sunline PE jigger 35lb
Leader : 40lb nylon
Lure : DUO press bait HD 115 ハイレスポンスジグミノー



その他ハイライト




地元アングラーの浜辺さんも70クラスをキャッチ。



「切られました!」と苦笑いする浜辺さん。70クラスでは数センチも出なかったドラグ設定を一度も止まることなくラインを引き出しブレイク。青物かハマフエフキダイかと思っていると、沖で大きなヒラスズキがルアーを外そうとエラ洗いをしていたそうだ。今回釣行一番の魚だったに違いない。



甑島に渡る手段の一つ高速船



今回の宿泊先「民宿 かねきや」電話番号 0996−93−2101



「民宿かねきや」の豪華な晩御飯。疲れた体を癒してくれる。早朝出かける釣り客にはおにぎりを準備してくれる心遣い。



夜は翌日のポイントの打ち合わせ。
航空写真やグーグルマップを見ながらアクセス可能な磯を検討するだけでもワクワクする!


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